こんにちわ、わらびです。
アディスアベバから2日とそこそこのお金をかけてやって来た世界遺産の街「ハラール」。
後に、バスではなく飛行機の方が早くて安いと知ることになるとは…
その時の私の心情を答えよ!
それはさておき!
全然さておけないけど、この街には城壁に囲まれた旧市街とハイエナマンというふたつの見どころがあります。
謎のハイエナマンについて非常に気になるところでしょうけど、今回は旧市街の城壁都市の方から紹介していきます。
この記事の情報は2023年9月時点でのものになります。
ハラール旧市街
キリスト教国家としての歴史の深いエチオピア。
古くからアラビア半島と交流が行われ、メッカで迫害されるイスラム教徒の受け入れ先にもなっていました。
実はエチオピアが発祥のコーヒーも、飲料としての歴史は、アラビア半島に持ち込まれそこで発展した経緯を持ちますしね。
エチオピアには今でも多くのイスラム教徒が住み、首都アディスアベバでも街中でお祈りしている信心深いイスラム教徒を見かけるのも珍しくありません。
中でもハラールは、アフリカの角の中でアラビア半島との交易の中心として栄え、16世紀になると街を覆う城壁も建設されました。
一時はイスラム教国家「アダル・スルタン国」の中心都市として繁栄し、多くのモスクが建設されたことからメッカ、メディナ、エルサレムに次ぐ「イスラム教大4の聖地」と呼ばれていた時代もあります。
「歴史的城塞都市ハラール・ジュゴル」として世界遺産に登録。
エチオピアの中ではそこまで有名な観光地ではありませんが、「ハイエナマン」とかいう訳の分からない名物があるらしく、いてもたってもいられずやって来ました。
アクセス方法
アディアスアベバからは2日がかりのアクセスになり、宿泊費を含めると値段も飛行機の方が安いので飛行機でのアクセスをおすすめします。
ハラール・ジュゴン観光
ハラール旧市街は高さ4mの城壁に囲まれ「ハラール・ジュゴン」と呼ばれています。ジュゴンというのは「城壁」という意味だそう。
周囲をぐるっと囲む城壁の各所には城門が設けられています。
旧市街は東西1km、南北500mに満たない範囲ですが、内部の路地は細く迷路のように入り組んでいます。
城門前から旧市街内部にまで続くマーケット。
内部の路地は複雑に入り組み外部から来た人間では土地勘が無いので迷ってしまいます。
見ず知らずの土地で彷徨うのも別に悪くありませんが、何と言ってもここはあのエチオピア。
突然やってきた男性が話しかけてきたと思いきや、何故か突然ハラールの歴史について解説してくるではありませんか?
なんだコイツ?
と思ったけど勝手にガイドをしてきて後でお金を要求してくる押しかけガイドでした。
インドではよくいますが、まさかエチオピアでも出会うなんて。
別に頼んだわけじゃないしお金を払う必要はないと思いますけど、払わなかったらどうなるのでしょうか?
とりあえず、ガイドは必要ないと追い払って散策へ。
旧市街の民家の壁は模様が描かれていたり青く塗られていたりする。
ふーむ、
迷路のようで面白いけど、まあ確かに、軽く歴史を調べた程度の知識では旧市街内部を歩いても特に何も分からない。
今さら追い払った押しかけガイドの重要性に気付くなんて…、
なんだか釈然としない。
旧市街の子供たち
アフリカで子供たちの写真といえば、
少数民族ツアーで村に行ったはいいが、特に他の民族との違いが分からず、とりあえず一番絵になりそうな子供たちの写真を撮る
というのが有名ですね。
ハラールの民族分布は特に少数民族でも何でもありませんが、旧市街をうろついていたら元気に遊ぶ子供たちがいたので写真撮影してきました。
一見不機嫌そうなこの子。
単純に彼なりのキメ顔をしているだけ。
「見てくれよこの技」
と、後頭部にボールを乗せて何かをしようとしている少年。結局何をしようとしていたのか分かりません。
後ろで笑っている少年たちも楽しそう。
また同じ少年がフィギュアスケートのアクセルばりに飛び跳ねて回転する。
イギリス人がブチ切れ間違いなしの逆ピースを決める少年。
いいぞいいぞ。もっとイギリスに喧嘩売っていけ。
あの国ろくなもんじゃないからな。
カメラを構えると皆一様に笑顔で寄ってきて見返りは何一つ求めない。なんと美しい子供たちなのでしょう。
私とは違い、ちゃんとした人間に、そして家族もみんな幸せになって欲しいものです。
勝手にガイドをしようとしてきた男はともかく、ハラールの子供たちはアディスアベバの子供たちと違い、付きまとってくることも無くお金をせびられるということもありませんでした。
エチオピアに来てまだせいぜい4日。
それなのにネットに書かれている情報を鵜呑みにし、この国の人たちを「エチオピア人」としてカテゴライズする自分の愚かさに気付かれました。
事実、個人の性格を無視し国民性としてひとくくりにしステレオタイプに当てはめる行為こそが差別の原因のひとつになるんだそう。
個人と個性を無視し、国民性として一纏めにする。それが差別を生み出すとも知らずに。
私は何て最低な人間なのでしょう…、
しかも働いていないときた。
おわり
確かにエチオピアという国はアレであれですが、ハラールの子供たちは眩い笑顔で私の愚かさも醜さも優しく包み込んでくれるよう…
とか、なんか良い感じにそれっぽい事書いてハラール旧市街観光はお終い。
お次は、旧市街の闇夜に蠢く謎のハイエナマンを見に行きます。