こんにちわ、わらびです。
エチオピアでは最後となるコンソ。
世界遺産の集落に少数民族とかが有名。
集落はともかく少数民族は興味が無いし、早めにエチオピアを脱出したいので軽く集落を観光してお終いだ!
この記事の情報は2023年10月時点でのものになります。
コンソ観光
エチオピア南部の観光拠点「コンソ」。
周辺の村々へ少数民族巡りに行くのが一般的なそうですが、いかんせんこれ以上エチオピア。これ以上この国にはいたくないので軽くコンソを観光するだけに留めます。
コンソマーケット
コンソでは週2回。月曜日と木曜日に周辺の村々から各民族が品物を持ち寄りマーケットを開催します。
ちょうど開催日だったので周辺の集落へ出かける前に見学。
これが活気あふれるコンソのマーケット。
コンソ族を含めいくつか民族がいるそうです。しかし、正直誰がどの民族なのか全く分からない。
どうやら服装に違いがあるそうなんですが、インターネットがまるで使い物にならないので調べようもありません。
それでも見たところ、男性は普通の服装。対して女性は民族的特徴のある衣装を着ているみたいです。
特に何を買うでもなくコンソのマーケットを見学していると、
コミュニケーションのつもりか、はたまた差別か知らないけど、突然ニンニクを投げつけられたりもします。今さら気にならないけどね。
さすがはナチュラルレイシストの黒人たちである。
それよりニンニク一房といえど商品なんだから大切になさいよ。
野菜やサトウキビ、日用衣類など。これぞローカルマーケットといった品揃え。
今まで何ヵ国ものマーケットに訪れてきました。そしていつも思うのが、
観光客が来たところで特にすることないな。
自炊する訳でもないので野菜なんて買ったところでアレだし、服は既に何着も持っているし荷物になる。
そこまで観光客が多く来る場所でも無いのでお土産用の民芸品なども置いていない。あくまでも人々の生活に根差した品揃え。
やることが無い。
この活気ある光景をカメラに収める以外に本当にやることが無い。正直マーケット観光は苦手なのである。
マーケットの見学中、気になるものを発見。
コンソマーケットの一角に集まるローカルピーポーたち。
彼らは一様にひょうたんみたいな容器、もしくは水洗式ではないトイレにある手汲み用のプラスチック容器のようなもので何かを飲んでいます。
どうもお酒っぽいのでいてもたってもいられず突撃。
彼らが飲んでいたのはコンソのローカルビール。…らしい。
後に調べてみたところ「チャガ」というコンソの地酒で、なんとこれが主食にもなるらしく未成年の子供たちですら飲んでいるらしい。
酒が好きなので一杯頂いてみたいところですが、いかんせんここはアフリカ。よく分からんものをいきなり飲むわけにはいかないので、そこらの現地人から一口分けてもらいテイスティング。
チャガは作り方によっても違うのでしょうけど、アルコールの発酵臭が強くカスが沢山浮いています。いかにもローカルな味。
容器も容器だし、さすがにアルコール消毒なんて言ってられないのでこの一口で遠慮。
英断である。
チャガはマーケットで広げられていたトウモロコシのような穀物が原料になっているみたい。
コンソの学校
コンソを歩いていると地元の子供に絡まれ、ちょっとついて来いよみたいな雰囲気に。
ヤンキーみたいな彼に連れられどこへやって来たかというと…、
これまたたくさん子供のいる場所。
どうやら学校みたいです。
とりあえず意識高い系のバックパッカーとかが行きがちな現地の学校。まさか自分が来ることになるなんて思っても見ませんでした。
とりあえずアフリカでは、少数民族然り国際支援で建てられた学校とかで子供たちと触れ合うみたいのがよくありますね。
学校の壁に書かれたドラえもんのキャラクターたち。
青いタヌキはともかく、エチオピアは黒人国家なのでアニメキャラクターの肌が黒い。
日本であれば、人の肌はペールオレンジ(肌色)というのが一般的。
ラリベラで見たフレスコ画でも人の肌は黒くなっていましたが、アフリカでは肌=黒という考えなのでしょうか?
興味深いものですね。
アジア人なんて珍しいのか見つかった途端に
「俺たちの学校を紹介するぜ!」
と言わんばかりの勢いで寄ってくる子供たち。
元気なのはいい事です。
言葉は伝わらないけど、少なくともみんな楽しそうにしているということだけは分かります。
あまりに子供たちが騒がしくし過ぎ、授業を始めようにも収拾がつかなくなったので教師がやってきました。
別に自分が悪いという訳ではないし怒られた訳ではありません。
しかし、働いていない身からすると、ちゃんと働いている大人という時点で畏怖の対象なのでたまらず退散。
何より子供たちから学ぶ機会を奪うというのは曲がりなりにも大人のすることではありません。
これ以上私のような大人を増やすわけにはいかないのである。
どうでもいいけど、いやまあよくは無いんだけど、金銭的な理由から学校に通えない子供もいるらしく、騒いでいる子供たちを門のところから眺める子供が何人かいました。
ここまで案内してきてくれた子供もその一人で彼らの服装は一様にボロボロ。
なんだかなあ…
世界遺産の集落
コンソ周辺には、地形に適応した独自の集落が30以上点在しています。
マラリアを媒介する蚊から身を守るために標高1400m以上に作られた集落は、約400年20世代に渡って開発されてきたそうです。
「コンソの文化的景観」として世界遺産に登録。
コンソから歩いて行ける範囲にもいくつか集落があるので、今回はその内のひとつに行ってきました。
集落に至る道には積みあげられた石垣。
これらは敵対部族の侵略を防ぐために作られたものだそう。
しばらく歩くと集落のひとつに到着。
集落は石垣と木の柵に囲まれた作り。
さあ!集落へと勝手に入って行きます。
これがコンソの伝統的な集落の様子。
見たところ電気も通っていません。
コンソに限らずアフリカでは、21世紀の今でもこのように原始的な暮らしをしている人たちが多くいます。
石垣と木の柵、藁でできた円錐屋根。屋根の上には土器らしきものが置かれています。
柵で囲まれた区画に何軒かずつ民家がまとまり、それがいくつもまとまって一つの集落を成形。さすがに通路から敷地内まで入って行く勇気は無いので外から見るだけに留まる。
それにしてもひとりで歩いているけど、ガイドを伴っていないし住民たちの目が気になる。
多分これガイドが必要なやつなんじゃないかな?
何人かの住民はフレンドリーに声をかけてくるけど少し心配。
心配なので早めに退散することに。弓とか槍が飛んできても嫌なのでね。
最後に集落で気になったことがひとつ。
一応この集落内には水道が通っているようですが、湧水程度のちょろちょろとした勢いでしか出ないそう。なので水汲み場の周りには多くの人だかりができていました。
どう考えてもポリタンクひとつ満タンにするまで数十分ほどかかりそうな量しか水が出ておらず、大半は子供たちが片道1時間以上をかけて町の水場まで汲みに行っているようです。
ここに来る途中にも何人もタンクを持った人たちとすれ違いました。
そうですね、ネットとかで見かける
「この村の子供たちは毎日~時間かけて水を汲みに行きます」
みたいなやつ。
まさか現実で出くわすことになろうとは…
水道があるにはあるけど、まさか集落の全員分を賄える水量が無いなんてユニセフもビックリでしょう。
そう考えるとアフガニスタンに用水路を作った仲村哲さんは本当に人道支援者の鑑。
おわり
コンソ観光もそこそこに、次はケニアとの国境の町モヤレに向かいいよいよエチオピアともおさらば。
…と行きたいところだけども、そこでも再びトラブルに。
この国嫌い。