南インドの大都市ハイデラバード【人気のスイーツ店・中東料理】

こんにちは。わらびです。

1週間滞在したダージリンを離れ、お次は南インドの都市ハイデラバードにやってきました。

近年ではITを中心に著しい発展を遂げ、規模も大きく歴史ある街。意外にもここに立ち寄る日本人は少なく情報があまりありません。

大半の人は聞いたことも無いような場所なのでは?

いったいどんな所なんでしょう?

ムガル帝国最大の王国ハイデラバード

デカン高原の中央に位置する「ハイデラバード」は、インドで6番目の人口を擁する大都市。

藩王国時代の名前は「ニザーム王国」で、インドが植民地化した後も最後まで独立を保ち続けたインド最大の藩王国でした。

イスラム系の住民が多く、街中にはモスクやアラビア文字表記の看板、中東料理屋でお肉が安く食べれるなど他のインド地域とは一味違った雰囲気を味わえます。

ダイヤモンドの産地としても有名で、街の郊外にはダイヤモンド交易の中心として栄えたゴールコンダ城があります。

そしてこの街で産出されたダイヤモンドはアメリカの名門イェール大学の発展にも関係しています。

南インドといえばハンピやゴア、ケーララに行く旅行者が多く、ハイデラバードに来る人はあまりいないようです。

ここも結構面白いんですけどね。

別に、「マイナーなとこが好き」とか「ハードな旅行がしたい」とかいう訳ではなく、単にシリグリから飛行機が安く飛んでいたという理由でハイデラバードにやってきました。

ハイデラバード旧市街

ハイデラバードは南インドでも有数の都市ですが、観光する場所はそこまで多くありません。

観光でメインとなるのはチャール・ミナールを中心とした旧市街、郊外にあるゴールコンダ城です。それ以外にもニザーム博物館やギネスにも認定された世界一大きい映画の撮影施設などあります。

ムーシー川の南にある旧市街は、城壁に囲まれた地区でチャール・ミナールを中心にバザールが広がっています。

ここはハイデラバードの中でも特にイスラム色の濃くで街で一番大きなモスクもあります。

今回は旧市街の街歩きについて紹介していこうと思います。

チャール・ミナール

ハイデラバード観光では欠かせないのがこの「チャール・ミナール」、旧市街の中心にある街のシンボルです。

1591年に完成した高さ56mの塔で、名前の意味は「4本の塔」。

内部は展望台になっていて入ることも可能、入場料は300ルピー。

さあ、300ルピーを支払って入場したは良いものの、このチャール・ミナール、これといってやることはありません。

展望台に登って周囲を見渡したらお終いです。

30分もかかりません。

高い所から雑踏を見下ろす時ついつい言いがちな「人がゴミのようだ」というセリフ。

人のことをゴミなんて言ってはいけないし、働かずに遊んでばかりいる自分が一番ゴミなんですけどね。

すぐ近くにはハイデラバード最大のモスクがあります。

この後行こうとしたのですが、入り口で「カバンは持ち込めない」と言われ入場できませんでした。近くに手荷物の預かり場所があるわけでもないので、観光客が入場するには難易度が高め。

塔の中を一周し

真ん中を見てお終い。

これで300ルピーか…

敷地内には入場料を払った人しか入ってこれないので周囲の混雑とは隔離されています。

日陰で吹き抜ける風が心地よく30分くらいここで寝ていました。

バザール

チャール・ミナール周辺の広場はバザールになっています。

旧市街を囲んでいた巨大な城門も残されています。

インドでも有数の人口を誇るハイデラバードはバザールの規模も圧倒的、チャール・ミナールを起点に南北へ約1kmほどこの混雑が続いています。

これだけでも充分凄いのですが、これから気温が下がるにつれて更に人が多くなります。

暑い地域では夜になると人々が出歩きます。

インドでよく見かけるサトウキビジュース屋さん。

拷問器具のような歯車でサトウキビをすり潰し果汁を絞り出します。

生ビールのようなこのサトウキビジュース、たったの10ルピー。

体を冷やす効能のあるサトウキビは暑い南インド地方では欠かせない飲み物です。

ただ、鉄臭いというか独特の風味があって苦手です。

南インドは非常に暑く、冬でも30度を超えることも珍しくありません。

「冬とは何ぞ?」となるかもしれませんが、この気候のお陰で果実がたわわに実り新鮮な恵みをもたらしてくれます。

新鮮な果物を使ったジュース屋さんもよく見かけます。

グレープジュース(2杯目)

人気のスイーツ店

ハイデラバードはとにかく暑くて冷たいものを飲み食いしてばかり。

サトウキビジュースとフルーツジュースを飲んだばかりですが、お次は人気のスイーツ店「Millan Juice Center」にやってきました。

他にも何軒か同じようなスイーツ店が並んでいましたが、ここだけ異常な人気でした。

さては何か中毒性のあるものでも入れてるな?

とりあえずメニューを見ても名前だけではどんなものか分からないので、冷蔵庫を見て美味しそうなのを注文。

人気の売れ筋商品「マンゴーファルーダ」。

ファルーダというのは、イランのシーラーズ発祥のスイーツで南インドで大人気。

ナッツ類に白いパヤパヤ、タピオカ、細いパスタのようなのも入っています。パスタみたいなのがファルーダ。

これで90ルピー。

他の客はほとんどが若いインド人、皆さん写真を撮り談笑しながらファルーダを食べています。一方私は1人で黙々とファルーダをむさぼる。

一人で海外旅行に行くくらいなので大抵のことは平気ですが、未だにスイーツショップに行くのは気恥ずかしい。

恥ずかしいだなんだと言いながら翌日もう一度やってきました。

その時は「シャドウファルーダ」を注文。

このシャドウファルーダ、見てわかる通り大量の桑の実が入っていて結構酸っぱい。正直イマイチでした。

桑の実には体に良い成分が多く含まれており美容効果も期待できるらしいですが、私には無用の長物です。

名前はカッコいいんですけどね…

ご友人を連れて是非。

はじめての中東料理

ハイデラバードは、イスラム教の多い地域なのでアラビア料理を提供しているレストランも多くあります。

ホステルの近くにも何軒かあったので行ってみることにしました。

レストランに近づくと肉を焼く良い匂い、これは期待ができそうです。

店員が持ってきたメニューを見てもイマイチどんなものか分からなかったので、写真を見てコメの上になんかチキンが乗っている美味しそうなのを注文。

「ミニミール」180ルピー。

そして出てきたのがコチラになります。↓

そこまで多く見えませんがそもそも皿がデカい、だいたい3人前くらいかと。チキンもホールの4分の1くらいなので比較すると多さが分かるかと思います。

アラビア半島の郷土料理で「カブサ」というそうです。

とりあえず、「ミニ」の定義を述べよ。

サラダも付いてきます。

「おい!なんだよコレ、話と違うじゃないか!」となるかもしれませんが、これはこれでちゃんとしたミニサイズの食事なんです。

別に中東の人たちは私たちの倍以上の食事を食べる大食漢という訳ではありません。

ではなぜ?こんな大量の食事がミニサイズとして提供されているかというと、それは…

中東の料理は複数人でシェアして食べることが前提になっているからなんです。

全部が全部という訳ではありませんが、基本的にシェアする料理が多く、大皿料理とあとは個別にパンを頼んだりするみたいです。

私が頼んだミニミールは、「今日あんまりお腹減ってないから少なめでいいよね?」という時にはちょうどいいサイズ。

数日間絶食したお相撲さんにはミニかもしれませんが、ひとりで食べるにはどう考えても超過気味。

フードロス問題には常に真摯な態度で臨んでいるので残す訳にはいきません。何より料理人に対する感謝の念を表すには完食あるのみ。

幸いこれがこの日初の食事だったので何とか食べきることに成功しましたが、これから行くことになるであろう中東地域の食事を考えると先が思いやられます。

一緒に食べに行ってくれる人見つけないとね…

その時のお店はココ「Arabian Food Corner

ハイデラバードに来た際はお友達と是非。

おわり

ハイデラバード旧市街観光はひとまずお終いです。

とにかく暑く何か冷たいものを常に飲み食いしていました。それでも物価が安い地域なのでお財布に優しい。特に肉料理を安く食べれるというのは魅力的かと思われます。

次は街の郊外にあるゴールコンダ城へと訪れます。ダイヤモンド交易で栄えたゴールゴンダ城とイェール大学の意外に関係についてもご紹介します。

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