インド旅行55日間でかかった食費まとめ【各地域ごとの相場あり】

こんにちは。わらびです。

インドには55日間滞在し各地を転々と旅行していました。

インドの物価は世界的に見ても特に安いというのは有名ですが、その中でも地域ごとに大きなばらつきがあるのは案外知られていません。

という訳で今回は、インドに55日滞在してかかった費用のまとめ、まずは「食費編」を地域ごとに分けて紹介していきます。

どのように旅行するかにもより費用なんて全然違いますが、インド旅行の大まかな参考にしていただければ。

インドでかかった食費

インドではホステルにキッチンが付いているというのはほとんど無いので、食事をするとなれば外食一択。

外食するとなると高くつきがちなイメージですが、インドの物価は世界の中でも特に安いので、言わずもがなヨーロッパやアメリカと比べてもちろん、東南アジアよりも安く済みます。

ただし、インドと言ってもいくつもの州があり、一概に平均してどのくらいというのは出来ません。州ごとの収入や宗教上の理由から地域によっても大きな開きがあります。

ひとまず私の場合、55日のインド滞在でかかった食費は約23000円

…高いんだか安いんだか分りませんが、私は朝食を食べないので1日2食での計算で、1日当たり約420円、1食に費やす平均額は210円。

別に節約したつもりは無いのですがやはりインドの物価の安さには驚かされます。

主に食事をしていた場所は一般的なレストラン、そこまでローカル感の漂う場所にはあまり行っていません。観光客向けのレストランは高いのでさすがにほとんど行きませんでした。

北インド北東インド南インド西インドと訪れた地域ごとにザックリまとめてみたのでインド旅行の参考にしてみてね。

※値段表記は全て円、当時のレートは1ルピー=1.6円

レストランのランク

私がインド旅行中に訪れていたレストランは、説明が難しいのですが、ザックリ言うと普通のレストラン。

スーツを着たウェイターが椅子とか引いてくれるお店ではありませんし、観光客向けのお店でもない。逆にローカル過ぎるお店もあまり行っていません。

高い店と安い店のだいたい中間くらい、ごくありふれた普通のレストランになります。

こういう感じのお店に毎日行っていました。

食費①【北インド】

まずは北インドの食費から。

この地域はデリーアーグラアムリトサルの3カ所に訪れ、11日間の滞在でかかった食費は約4700円。

住民比率はヒンドゥー教が多い地域なのでベジタリアン料理が主になり、肉料理の無いお店も多いです。

一般的なレストランでは1食150~300円前後、タリーセットであれば300~500円くらいが相場。

屋台であれば1品30円ほどから食べれます。

アーグラで食べたマサラドーサ、200円。

デリーで食べたチキンビリヤニ120円。イスラム教徒が多く集まるエリアだったので肉料理でも安く食べれました。

屋台のモモが6個で45円。

アムリトサルの黄金寺院の食事は無料。さすがにただ飯を食らうのは気が引けたので50円ほど寄付しました。

屋台のアムリトサルクルチャ120円。

アーグラで食べたチキンのグレイビーソースは700円ほど。肉料理なのでかなり高い。

ヒンドゥー教が多い地域のため肉料理はそこまで食されておらず、値段も高くなる傾向にあります。

デリーとアーグラでは結構贅沢しましたが、アムリトサルの黄金寺院では無料の食事が食べれる上に、腸閉塞を患ったことも関係し総じて平均額に近くなりました。

食費②【北東インド】

ダージリンとシッキム州には11日間滞在し、かかった食費は約5900円。

1日当たり540円と平均を大きくオーバーしています。

まあそれもそのはず、北東インドは他の地域と比べ食費は高めで1食300円前後さすがにここでは節約を心掛けていました。

ネパールやチベットの文化圏のため、インドでありながら豚肉が食べることのできる珍しい地域で、肉食文化が広く浸透しているので、肉料理であっても値段が高くなるということはありません。

ネパール料理のダルバート。↑チキンダルバート320円。

観光客向けのお店で食べたベジダルバート、400円。

チキンビリヤニ290円。

ダージリン滞在中に食べた一番安い食事でも200円もしました。

中でも驚きなのが屋台料理、野菜の唐揚げ6つで何と80円!

北東インド地域では屋台料理自体が珍しく値段も高め

北東インド地域は全体的に食費は高く屋台料理ですら高め。

節約したいという人にはあまりおススメでないかも?

ただし、お茶の産地というだけあって美味しいお茶を格安で飲むことも可能。そこら辺は一長一短。

食費③【南インド】

お次は南インド、厳密には中部から南にかけての地域ですがここはハイデラバードハンピバダミ、の3カ所。

この地域には10日滞在してかかった食費は3100円とかなりの安さ。

1食あたり100円を切るのも珍しくありません。

1日当たりの平均額は310円、節制を心掛けたという訳でもなく、実はこれでも結構食べている方でした。中南部のハイデラバードとバダミはインドでも特に食費の安い地域になります。

中東料理のチキンマンディ、これで300円ほどなんですが、なんと2,3人前。

中東では大皿を複数人でシェアするのが一般的、「ミニミール」という料理を注文したところこの量が出てきました。

インドでは珍しくこのようなケバブ焼き器のある店も。ケバブひとつで250円でした。

ハイデラバードはインドでもイスラム色の濃いエリア、食文化も中東やパキスタン寄りのものになります。

バダミで食べたカリフラワーのフライドライス160円。かなりの大盛で2人前くらい。お気に入りなので2日連続で食べていました。

カリフラワーのフライ、ソースと湿気でぐちゃぐちゃ…、80円。

安くて量がかなり多いというのも当たり前だったりするので、1日1食、あとは軽く屋台料理をつまむ程度で充分な食事量でした。

100円ほどでも美味しくてお腹いっぱいになる料理が当たり前のようにあるのが節約派の旅行者には嬉しいところ。

心なしかこの地域で増量したような気もするので食べ過ぎにはご注意。

食費④【西インド】

アーメダーバードムンバイジョードプルジャイプルなどの地域。

滞在期間は最長の23日、かかった食費は9300円。

1日平均約400円、1食当たり200円。

Theインドの平均といった感じ。

まあここが一番長くいたの、ここの金額を基準に平均になるのは当たり前なんですけど。

基本的に北インドと物価は大差なく肉料理の値段が高い。

場所によっては完全に肉食が禁止されている地域もあります。

ただし物価は地域によってばらつきがあり、ムンバイのイスラム地区と住民の多くがイスラム教徒のアーメダーバードは食費の安さが桁違い、南インドよりも食事代が安く済みます。

これには悲しい事情があり、現在のインドではヒンドゥー教の優遇政策が取られている影響で、イスラム教徒の収入の低さが要因となっているようです。

ムンバイのイスラム地区で見つけたローカルレストランの肉料理、たっぷりお肉が入っても1皿たったの80円。

他の地域では絶対にありえない価格設定の裏には悲しきインドの現実が…

ムンバイで安いレストランの多く集まるイスラム地区は、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅の北側にあります。

アメダーバードの記事にもたびたび登場していた謎の肉、パンを付けてたったの40円。

ウッタパム200円。

グジャラートタリー240円。アーメダーバードではタリーも安い。

この地域はインドの中でも平均的な価格帯でした。ただしイスラム教徒の多く住むエリアは破格の安さ

その裏に潜むインドの問題を思うとなんだかこう…、いくら安くても手放しで喜べない。

まとめ

インド旅行55日間でかかった食費は23000円、1食当たり210円。

これは特に節約を心掛けていたという訳ではないので、屋台料理やローカルレストランの一番安い料理などばかり頼んでいれば、この半額以下も余裕で可能。超節約しながら旅行でもしている人でもない限りそんなことする意味が無いですが。

地域ごとにばらつきがありますが、インドの一般的なレストランだと

インドの食事の価格帯
  • 北インドと西インドではだいたい同じくらいで1食200円ほど
  • 北東インドは全体的に高めで300円、そもそも安い料理があまり無い
  • 南インドは1食100円台が普通にある
  • 地域問わずイスラム教徒の多く住むエリアでは総じて安く、1食100円を切るのも珍しくない

と、こんな感じになります。

インド人に幸あれ。

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