こんにちは。わらびです。
最近正気になるといろいろ考えてしまうので、酒の量を増やして正気にならないようにしております。しかしながら、酒に強いのでなかなか正気を抜け出せません。
なんやかんやほろ酔い気分ですが、今回はカーシャーン観光では最後に訪れた「アブヤーネ村」について。
あまり聞き馴染みが無いかもしれませんが、イランでは「赤い村」としてそこそこ有名な名所です。
- テヘラン
- コム
- カーシャーン
- ヤズド
- ケルマーン
- マシュハド
- シーラーズ
- イスファハーン
- シューシュタル
- ケルマーンシャー
- ウラマナト
- アルダビール
- タブリーズ
この記事の情報は2023年4月時点でのものになります。
赤い村こと「アブヤーネ村」
イラン4大観光地カーシャーン(自分が勝手に言ってるだけ)の締めくくりは赤い村こと「アブヤーネ村」です。
正確な歴史は不明ですが1500年以上の歴史があるとされています。
イラン国内では割と有名な観光地で、日本人も結構訪れているようです。
アクセス方法と入場料
アブヤーネ村はカーシャーンから60km、イスファハーンからは100kmと離れ、多くの旅行者はイスファハーン側からアクセスしているようです。
アブヤーネ村へはカーシャーン、イスファハーンともにバスが無いので行く場合は必然的にタクシーになります。
イランの配車アプリSnappもここは圏外なので使うことは出来ません。
自分の場合は、カーシャーンとアブヤーネ村の往復(村での待機時間3時間)で10ドルでした。
おそらくイスファハーンからアクセスするともう少し高くなると思われます。
また、観光客は村のチェックポイントで入村料を支払う必要があります。
料金は120万イラン・リヤル(2.5ドル)。(2023年5月)
アブヤーネ村が赤い理由
アブヤーネの最大の魅力である赤い民家。
何故家がこんなに赤いかというと、単純に村の建築に使われている建築資材の土が赤いという理由から。
国土のほとんどが高地に属し木材が乏しいイランでは周辺の土を建築資材として使用するのですが、ここアブヤーネ村近辺では赤い粘土が産出されるため必然的に村も赤くなってしまうという至極シンプルな理由。
実際、村の周りの土壌も赤くなっています。
アブヤーネ村観光
カーシャーンで適当にタクシーを捕まえて、ペルシャ語を駆使して値段交渉しアブヤーネ村へ。
途中ずっと寝ていたのでどんな風景だったかは不明ですが、カーシャーンを出て1時間ほどで到着しました。
そしてこれが赤い村アブヤーネ!
……
…おお、なんか思ったほど赤くはない。
赤茶色?
まあでも、カーシャーンで見た民家よりは明らかに赤に近い色をしています。
そして村に足を踏み入れてビックリ!
全く人がいない!
観光客どころか村人すら見かけない。
「廃村かな?」っていうくらい人が全くいない。
過疎化が著しく人が少ないどころか人口がマイナスの青森県よりも人がいない。
カフェやお土産屋、その他のお店屋さんも全く開いていない。
あと寒い。
標高が2000m以上なので5月でも気温は10℃台。
長袖1枚で寒風に吹かれながら頑張って観光してきました。
人気のない村を散策しているとネコに遭遇しました。
村は斜面に作られているので階段だらけ。
吹き付ける風の勢いを弱めるために内部も複雑に入り組んでいます。
村の中心にある金曜モスクにやってきましたが、ここに来て初めて村人に遭遇。
廃村ではなかったようです。
村には数件のカフェや商店があるのですがどれも閉まっているのでただ歩いて写真を撮るだけ。
とりあえず一度村から離れて山に登ります。
なぜ山に登っているかというと、私は生粋の登山好き……という訳ではなく
山の上にあるこの城跡を見に来た……という訳でもありません。
じゃあ何しに来たのって?
感じでしょうけど、まあこの景色を見てください。
そう、村の南にある山の上からはこのように村を一望できるのです。
わざわざこのために対して好きでもない山に登った訳で御座います。しかもびゅうびゅう風が吹きつけてクソ寒い。
がちがちに震えながら望遠カメラで村をアップ撮影。
凍死するほどでもないけど軽度の健康被害を及ぼしそうな寒さなので数分で撤退。
もう本当に寒いので帰ろうとしたところ、商店らしき店の外に花をあしらったスカーフがかけられていました。このスカーフはアブヤーネ独自の女性の伝統衣装らしくこの村の見どころにもなっているんだそう。
そして偶然にも伝統衣装を羽織った女性を見かけました。
アブヤーネに関する記事を見たところ、女性の花柄の伝統衣装に言及するものばかりでしたが、実は男性の伝統衣装もあるんだそう。
今回は見かけませんでしたが…、というかマジで人がいなさ過ぎ。
3時間の滞在予定でしたが店も開いてないし何もないので2時間で帰ることに。
タクシーに戻ろうとしたところ、道端でビラを配っている人がいて何事かと思ったらレストランの宣伝でした。
ほとんど観光客がいないのにこんな寒空のもと…
せっかくなんでね、お腹も減ってたし行くことにしました。
屋外の席もありましたが、無論こんな寒い中外は無理。
暖房の効いた室内へ。
そして、「キャバーブジュージェ」なるメニューをオーダー。
名前からはどんな料理か想像は出来ませんでしたが、チキンの串焼きでした。
イランでは割と定番の料理みたいです。
ボディビルダーばりにテカテカしたチキン、バターを塗っているからこんなにテカテカしています。基本的にキャバーブジュージェはバターを塗って焼かないらしく、アブヤーネの伝統スタイルらしいです。
ご飯を食べて体も温まったところでアブヤーネ観光は終了。
カーシャーン近郊の人気観光地アブヤーネ村。
確かに村は赤く一望した景色も素晴らしいものでしたが、私が訪れた5月はまだオフシーズン。店もカフェも開いてないし、ただ歩いて写真を撮っては寒風にがちがち震えるばかりでした。標高が高い地域なので初夏から夏にかけてが観光のハイシーズンみたいです。
それ以外の時期に行くと今回の私のようになるのでご注意ください。