今晩は、わらびです。
最近、スマホとパソコンの指紋認証システムがうまく認識してくれません。定期的に更新するのが面倒なのでなんとかギリギリまで粘るタイプです。
指紋認証については後日気が向いたときに更新するとして、今回はジャイナ教の聖地「シャトルンジャヤ」についてご紹介。
インドの旅行者通の間でもあまり聞き馴染みのある場所ではないかと思います。割とマイナーですが結構見ごたえのある場所です。
- デリー
- アーグラ
- ジャイプル
- ダージリン・シッキム
- ハイデラバード
- ハンピ
- バダミ
- オーランガーバード
- ムンバイ
- アーメダバード
- パリタナ
- ウダイプル
- ジョードプル
- ジャイサルメール
- アムリトサル
- コルカタ
- ブッダガヤ
ジャイナ教の聖地シャトルンジャヤ
ジャイナ教の5大聖地のひとつ「シャトルンジャヤ」。
591mの山頂に築かれた寺院の数は900近くもあり、今もなお増築され圧倒的な景観を生み出しています。
天空寺院と言えばカンボジアのプレアヴィヒアとかが有名ですが、ここも負けず劣らずの天空寺院。それにしても何で高い所に寺院建てたがるんでしょうね?
バダミでも崖の上に建てられた寺院がありましたし。
数多くの有名な観光地のあるインドにおいては結構マイナーな場所で、日本人でも訪れる人は稀ですが、地球の歩き方に載っていた山頂の寺院群の写真が印象的だったのでどうしても訪れたかった場所なんです。
財布やベルト、革靴などの皮製品、カメラやノートPCなどスマホ以外の電子機器の持ち込みは禁止されています。
シャトルンジャヤへのアクセス方法
シャトルンジャヤ山があるのは「パリタナ」という街。ジャイナ教の聖地なので、ジャイナ教徒向けの宿泊施設は多くありますが、一般観光客向けの宿泊施設は多くありません。
外国人観光客は「バーオナガル」という街に宿を取るのが一般的で、アクセスもここからになります。
パリタナへのバスが出ているのはこの「Bhavnagar Bus Station」から。長距離バスが発着するのもここなのでホテルもこの周辺に固まっています。
パリタナまでの所要時間は、約一時間で料金は50ルピーでした。
シャトルンジャヤ周辺ではリキシャの乗り入れが禁止されているので4kmほど歩くことになります。
入場時の注意点
パリタナは不殺を掲げるジャイナ教の聖地なので革製品の持ち込みは禁止されています。皮財布を持っている人はうっかり持ち込まないように注意です。
それ以外にもカメラやノートpcといったスマホ以外の電子機器、水以外の飲料水の持ち込みは不可。
入場口の手前に有料の荷物の預け場所がありますが、お金とスマホ以外はバーオナガルに置いてくるのが一番かと思います。
山頂の寺院までは約2時間歩くことになりますが、道中売店などは一切ありません。一応水飲み場がありますが、インド人以外は飲んだらアウトな水なので予め水を持っていくことをお勧めします。
荷物の預かり料は30ルピー。近くに無料のトイレもあります。
聖地へ巡礼開始!
さあ!別にジャイナ教じゃないし何ならジャイナ教がどんなものかも分からないけど聖地シャトルンジャヤへ巡礼開始です。
この門を抜けると長い登り階段が始まります。
いざ聖地へ!
…と意気込んでいたところゲートでは結構しっかり目のボディーチェックがあり、カバンの中のカメラとオレンジジュースなどが引っ掛かり荷物の預け所へと。
また引っかかっても面倒なので何もかもカバンに入れて預けスマホ一個でゲートのチェックを通過。
ここから始まる3950段の階段を登り切った先にジャイナ教の聖地が待ち受けています。
シャトルンジャヤでは基本的に寺院内の写真撮影は禁止されています。禁止エリアで写真を撮るどころか、スマホを出しているだけで注意の対象になります。
まあなので、ここで上げる画像は途中の階段の写真がメインになります。
3950段の階段
3950段と聞くと結構な数。
そしてかなりキツイようにも思えますが、キツイ登りはなくなだらかな坂ばかり。途中長く続く平地も2か所あり運動不足の人でも登れるような場所。
若くは無いが何せ働いていないので体力の有り余っている私はサササっと登っていきます。
体力のない老人や病人向けに「ドーリー」という吊り椅子の乗り物もあります。中には肥満で登れないという人もいるので担ぎ手はかなりの強者たち。
しかもこの人たちときたら速足で登っていく。
スゴイ…
階段の途中には定期的に現在何段目かを示す段数が書かれています。
ヒンドゥー数字で書かれておりこれは1100段目。
階段脇には巡礼者が貼った銀の紙が。
インドでは色んな所に貼り付けられているのを見ますが、コレって粘着性のテープのようなものなのでしょうか?
すんごい気になる。
途中定期的に水飲み場がありますが、当然これは日本人のような軟弱な民族が飲んだらアウトな水。
私は現在スペインにいるのですが普通に水道水を飲んだりもします。意外と、軟弱な日本人でも水道水の飲める国って多いんですよね。
とか言いつつ、熱中症で倒れてやむを得ずウズベキスタンで水道水を飲んだら3日間腹を壊しました。
多くの巡礼者がいますが、中にはこのように一段一段お祈りをしなが登っていく敬虔なジャイナ教徒もいます。
さすがに3950段全部やるわけではないと思いますが…、なんでしょうね、ハンターハンターのネテロの正拳付きみたいな速度なら間に合うのでしょう。
階段を抜けて平地に差し掛かるとシャトルンジャヤ山が見えてきます。
山頂にうっすら見えるのが聖地の寺院群。
ペンキを塗った後の道を歩いたであろう人の足跡。
インド人てビックリするくらい人の言うこと聞かないし注意書きをガン無視するのでこんなことになるのでしょう。
何なんだろうねあいつら?
天空寺院
さて、約1時間ちょい歩き続けてジャイナ教の聖地シャトルンジャヤに到着しました。
山頂は二股に分かれていて、右が北側の峰、左が左側の峰で多くの巡礼者は左側に向かいます。
左側に向かうとシャトルンジャヤでも最大の寺院「アーディシュワラ寺院」があります。
ここからは撮影禁止なので写真はありませんがザックリ説明すると、たくさん彫刻に囲まれた寺院の数々と参拝するジャイナ教信者たちの祈り、まあ今酔ってこの文章を打ちこんでいるので詳しく説明するのが怠いんですけど直接その場に行った人にしか分かりませんよね…
っていうね、そういうやつ。
寺院内の撮影は禁止ですが、山頂でも一部撮影可能な場所があります。
城壁に囲まれた南側の峰の左側、アーディシュワラ寺院を見下ろす通路では写真撮影が可能。
そしてその光景がコチラ!
これぞまさに天空寺院!ラピュタはここにあったんです。
カンボジアのプレアヴィヒアなんて目じゃない、そのくらいの天空寺院。まあプレアヴィヒアには行ったことが無いので分かりませんが規模では間違いなくこちらの方が上。
ガイドブックにも載っていた圧巻の光景、これを見るためにここまで来ました。
このように新たな寺院が建築中。今後さらに規模が大きくなる予定です。
写真を撮れるのがごく一部だけなのでお伝えできる情報がこれ以上ありませんが本当に凄い所。
人の人生なんてそれぞれなので、「一生に一度は見てみたい!」なんて下らない言葉は使えませんが、わざわざ長い階段を登ってきてまで見る価値はあると思います。
シャトルンジャヤ観光おわり
猛スピードで階段を駆け下り街に戻りローカルレストランで食事をしたところお腹を壊しました。実はこれがインド初の腹壊し。別に記念でも何でもなく忌避するべきことなのでしょうが印象的でした。
それはそうと、下山後街を歩くゾウを発見し「リキシャは入ってきちゃダメだけどゾウは良いんだ」と感心した次第であります。