イラン旅行では絶対に食べたい!本物を超えた誇り高き偽物スニッカーズたち

こんにちわ。わらびです。

世界各地で生まれてきた郷土料理。

その地域の文化や風土に根差した料理が生まれるように、イランではアメリカとの国交断絶によって生み出されたものも多くあります。

今回は、イランに訪れた際は是非とも食べて頂きたい誇り高きパクりプロダクトたちについてご紹介。

アメリカとの国交断絶が生んだイランの偽物プロダクト

イランでは1979年に起きたイラン革命によりアメリカ資本の企業が追放され、それを補うための模倣品、要はパクリプロダクトが多く生産されるようになりました。

有名なのザムザムコーラですかね?

今はイラン国内でも普通にコーラが販売され、ザムザムコーラの勢いもだいぶ衰えたそうです。

最初は普通のコーラだと思って飲んでいましたが、なんとなくパッケージを見てみた時の「えっ、お前誰?」という衝撃。

知り合いだと思って話しかけたら全然違う人でしたというアレに似た感覚。

それでですね、今回はイランで見つけたパクリプロダクトたちを紹介して行こうと思います。

①スナイパー

さあ、まずはコチラ「SNIPER|スナイパー」。

一目見てわかる通り、日本人にもおなじみ「SNICKERS」のモロパクリ商品。

狙撃手です。

本家はアメリカのマース社というところで出しているチョコレートバーで、ヌガーとピーナッツを混ぜたものをチョコレートでコーティングしています。

こちらのパクリプロダクトでは、何故か本家よりも豪華で、ヌガーとピーナッツ+バニラアイスをチョコレートでコーティングしています。

こんなことを言うものなんですが、個人的には本家よりも美味しいという感想です。

しかも安い。

パクリでありながら、まさかの本家越えを成し遂げるという偉業。

安くて美味しい、マース社がブチ切れるだろうからできないでしょうが、これは海外展開したら普通に本家よりも売れるのではないでしょうか?

そのくらい美味しいです。

②ドミニッカーズ

お次はこちら「DOMINICKERS|ドミニッカーズ」。

狙撃手に続き、カリブ海に浮かぶ島国ドミニカは全然関係なくこれもスニッカーズのモロパクリ。

そう。イランには何故かスニッカーズのパクリプロダクトがいくつもあるんです。

自分たちで模倣品をいくつも作るほどだから、それだけ人気だったんでしょうか?

この商品はピーナッツとピーナッツ風味のバニラアイスがチョコレートでコーティングされています。

残念ながら、ヌガーが入っていないので物足りませんが、それでも全然美味しい。

これも本家越え。

③プライマース

名前は全然似ていませんが、パッケージデザインが似ているのですぐパクリと判別可能な見た目の「PRIMARS|プライマーズ」。

もっとも注目する点は、商品名の一部に、本家であるMARS社の社名を混ぜるという新しい切り口での喧嘩の売り方。

これは芸術点が高い。グッドデザイン賞をあげちゃいます。

上には小さくペルシャ語で「میهن|祖国」と書いてます。

おそらく、イランのオリジナルプロダクトだということを表しているのでしょう。

パクリなのにね。

で、当然ながらこの商品もアイスで味はスナイパーやドミニッカーズと大差なし。

普通に美味しくて値段も同じくらい。

④ファンシッカーズ

どれだけあるんだって感じですけど次はコチラ、「FANSICKERS|ファンシッカーズ」。

基本的な構成は同じですが、他のパクリはアイスがバニラなのに対し、こちらはココアアイス。

良いですね。

パクリとはいえ、他の商品と差別化を図ろうとするこの姿勢。

本家と同じく、こちらもパクリプロダクトから新たな派生が生まれちゃってます。

⑤スポンジケーキ

これは割かしガッカリさせてもらったパクリプロダクト「SPONGECAKE|スポンジケーキ」。

名は体を表す、というように読んで字の如く、チョコレートでコーティングされたただのスポンジケーキでした。

もう少しパクリとしての矜持を持って欲しいところ。

⑥スナイパー(コーンタイプ)

はじめてイランで出会ったスニッカーズの偽物「スナイパー」。

まさかのコーンタイプを発見してしまいました。

チョコレートバーという型から解き放たれたコーンタイプ。ここまで来るとオリジナリティが強く、もはやパクリかも怪しくなってくる。

スニッカーズのパクリはいくら美味しかろうが、どこまで行こうとも所詮は模造品でしかない。

本物になろうと、本物を超えようと、ヌガーのような泥沼に捉われ、チョコレートのような暗闇の中でもがいて足掻いて苦しんだ。

そしてとうとう殻を打ち破り、本物ですら及ぶことのない、偽物にしか到達しえない領域に至ったのである。

そう、偽物が本物になったのです。

スナイパーは初めて発見したパクリプロダクト。

その後もドミニッカーズ、プライマース、ファンシッカーズ、スポンジケーキと次々違うパクリプロダクトたちに出会ってきました。

そして、再び形の変わったスナイパーを発見した時は、まるで自分の元に成長して戻って来たかのような感覚に陥り、その感動も相まって一番美味しかったです。

⑦スニッキング

こちらもコーンタイプの「SNICKING|スニッキング」。

名前が似ているのもさることながら、パッケージには一応ちっちゃく「Snickers Taste」と書かれています。

偽物にとって模倣元とはアイデンティティも同然。

原形からかけ離れたコーンタイプゆえ、自らがスニッカーズのパクリであると宣言しているのでしょうか?

そんな心配をせずとも私のようなファンであれば一瞬で判別できます。

まとめ

本家にもアイスタイプのものがありますが、何故かイランでスニッカーズのパクリといえばバーではなくアイスクリームが定番となっているようです。お店のアイスコーナーに駆け寄っては毎日探していました。

ひとつ50円程度と安く美味しい。何なら本家よりもこっちが良いまである。

マース社ブチ切れ間違いなしですが、これらをイランのプロダクトとして売り出してほしいものです。

パクリ商品には地域性があるのか、各都市で見つけたものはそれぞれ違っていました。

各パクリプロダクトの発見場所

個人商店からスーパーマーケットに至るまで色んな所にあるので、イランに訪れた際は是非探してみてください。

ちなみに、本家も売っていない訳ではありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です