こんにちわ。わらびです。
スペイン巡礼では、フランスからサンティアゴまで1,600km歩いた訳ですが、とりわけスペインに入ってからは多くのグルメに出会いました。
ということで、フランス人の道とフィステーラの道で食べたグルメを紹介します。
もくじ
巡礼のグルメ
ル・ピュイの道では、途中大きな街も殆ど無く、有名な郷土料理にも出会いませんでした。
しかし、スペインに入ってからは、巡礼路上で有名なグルメのある地域が多く、食に関してとても充実したものとなりました。
①ハモン・セラーノ
スペインといえば…
そう!
まあ、色々ありますけど生ハムですよね?
そして、スペインの生ハムといえば、「ハモン・セラーノ」。
スペインで生産される生ハムの殆どがハモン・セラーノらしく、スーパーなどでも大量の原木が吊され、その種類の多さに驚くことでしょう。
さすがに原木を買うわけにもいかないので、精肉コーナーで必要な分量だけ切り分けてもらいましょう。
これなら、キロあたり50ユーロを超えるような高価な生ハムにも手が出せます。
さすがは高いハモン・セラーノ。
程よい塩気と、とろける脂の甘みが広がります。
言わずもがな、赤ワインとの相性は抜群です。
- スペイン全土
②モルシージャ・デ・ブルゴス
ブルゴスの特産品「モルシージャ・デ・ブルゴス」。
スペイン全土でモルシージャ(豚の血の腸詰め)は食べられていますが、ブルゴスでは中にお米が混ぜられているのが特徴。
豚の血と聞くと少し敬遠してしまうかもしれませんが、特にニオイもクセもありません。
ハマる人はとことんハマり、巡礼中にこのグルメに出会い、毎年食べに来るという人もいました。
スーパーでも売られているので、アルベルゲで焼いてみては如何でしょう?
- ブルゴス周辺
③羊のチーズ
ブルゴス周辺は標高約1,000mの高地なので、寒さに強い羊の放牧が盛ん。
中でも、羊のチーズが特産品として知られています。
ブルゴスで羊のチーズといえば、フレッシュチーズが有名ですが、熟成したハードタイプのチーズも味がしっかりしているのでおすすめです。
これと生ハムの組み合わせは、お酒のお供に最高。
ブルゴス周辺は夏でも湿度が低いので、宿に着いた後は冷蔵庫に入れて保存することを心がければ、数日は問題なく持ち運べます。
- ブルゴス
- カストロヘリス
④コシード・マラガト
「コシード・マラガト」はスペイン北西部、カスティージャ・イ・レオン州レオン県の伝統料理。
肉と野菜、ひよこ豆を煮込み、具材に旨味がたっぷり染み込んだ一品です。
スペイン全土でコシードは食べられ、一般的にはスープ、野菜、肉の順に提供されるのに対し、コシード・マラガトはメインの肉から提供されるという反骨心あふれるスタイル。
フランス人の道では、このコシード・マラガトで有名な村がいくつかあるので、是非とも立ち寄りたいところ。
- アストルガ
- カストリージョ・デ・ロス・ポルバサレス
⑤ピミエントスデパドロン
スペイン巡礼では欠かせないグルメのひとつに「ピミエントスデパドロン」という、小さなピーマンのような見た目をした野菜があります。
「パドロンペッパー」とも呼ばれています。
この野菜の正体は、唐辛子の甘味種の仲間。要はシシトウ。
ガリシア地方発祥の野菜で、ガリシアのバルでビールのお供といえばコレ以外あり得ません。
調理法は油で炒め粗塩をかけるだけ。
非常にシンプルながらも、一度食べ始めると、止まらなくなってしまいます。
調理法も簡単だし、市場やスーパーで売られているので、自分で調理してみるのも良いかと。
- ガリシア州全体
⑥ポルボ・ア・フェイラ
ガリシア州では、タコを使った料理が多く、中でも有名なのが「ポルボ・ア・フェイラ」。
巡礼終盤では欠かせないグルメです。
茹でたタコ足を1cmほどにスライスし、オリーブオイル、塩、パプリカパウダーで味付けされています。
日本でもタコを使った料理はよくありますが、タコのみというのは、あまり無いかと思います。
タコの旨味がたっぷり滲み出し、お酒との相性は抜群。
タコってこんな美味しいんだ
と、改めて認識されてくれる料理。
- ガリシア州全体
- サリア以降で多くなる
⑦ガリシアの海鮮料理
巡礼の最後を締めくくるに相応しい、ガリシアの海鮮料理。
巡礼の真の終わりの地ともされるフィステーラは、獲れる魚介の種類も豊富で、「美食の街」と呼ばれています。
フィステーラもムシアも、港町だけあって、多くのシーフードレストランが軒を連ねています。
特に、高級食材のカメノテは必ず食べておきたいところです。
おわり
ただ歩くだけでは勿体ない。
どうせなら美味しい料理もたくさん食べたいものです。
節制なんてどうでもいい!
美味しい料理とお酒で英気を養い、過酷な道を乗り切りましょう。