今晩は、わらびです。
マシュハドには3日滞在。バザールではサフランを購入し、同じレストランに通い続けて常連面してきました。
そしてお次は、イラン南部にある人気の観光都市シーラーズへと向かいます。ステンドグラスで有名なピンクモスクや世界遺産のペルセポリス遺跡のあるとこですね。
一言に移動といっても、そこそこ広いイランの国土。
それを北西の端から南東の端まで1400kmを一気にバスで突っ切ります。
あまりにも長距離過ぎて飛行機使ったほうが良いのではないかと思いますが、バスを使わざるを得ない衝撃的過ぎる料金やバスのクオリティなんかを紹介していきますよっと。
- テヘラン
- コム
- カーシャーン
- ヤズド
- ケルマーン
- マシュハド
- シーラーズ
- イスファハーン
- シューシュタル
- ケルマーンシャー
- ウラマナト
- アルダビール
- タブリーズ
この記事の情報は2023年4月時点でのものになります。
マシュハドからシーラーズへとバス移動
マシュハドの次は何を思ったのかシーラーズまで一気に大移動。
通る道によっても変わりますが、マシュハドからシーラーズまでの距離は約1400km、所要時間は20時間。
バス1本で移動できるというのにも驚きですが、普通の旅行者であればまず選択することの無い移動方。
今まで幾度となく長距離バスを利用してきた猛者の私にとっても1400kmというのは未知の距離。そもそも、1000km以上乗り継ぎ無しで運行している国が他にどれだけあるものか?
ちなみに1400kmというと、東京から鹿児島までと同じくらいの距離です。
バスターミナルの場所
マシュハドの長距離バスは、街の南側にある「イマーム・レザーターミナル」から出発します。
最寄の地下鉄駅からは2km。中心部から1ドル程度で行ける距離なのでタクシーかSnappを使って行くのが無難。
イランの長距離バスは、都市部以外の方面へ向かうバスは特定の会社が独占的に扱っています。
地方への便は競争が無いので本数も少なく、当日に行ってもチケットを買えないことが多いので、予定が決まり次第チケットを予約に行くのがイラン旅行の鉄則。
マシュハドからシーラーズ方面へは、イラン最大手のバス会社「ローヤルサファル|رویال سفر」が取り扱っていました。
カウンターの人もあまり英語が得意ではないのでこういう時ペルシャ語が出来ると便利。
2日後の便だったので満席ということも無く問題なく購入できました。
衝撃的なバス料金
チケット見たところで普通の人には何書いているか分からないでしょうが、マシュハドからシーラーズまでのバス料金は…、4,380,000IRR!
4,380,000!
ゼロがたくさんでさぞかし高そうではありますが、当時のレートで9ドル。日本円だと1200円くらい。
1400kmもバスに乗って、たったの1200円!
東京から鹿児島まで1200円で行けると考えると、どれだけ安いかが分かるかと思います。
イランの国土は結構広く、無論、早さは飛行機が一番なのですが、安さであればバスのほうに圧倒的な軍配が上がります。
飛行機は安くても1万円前後ですが、バスの場合だと国の端から端まで2000円かからず移動できてしまいます。
ほとんど知られていませんが、イランは世界一移動費の安い国なんです。
綺麗で快適なバス
「バスの出発の1時間前までにチケットを購入してください」…、おっと失礼いかんせんペルシャ語ができるものでついつい読んでしまいました。(自慢)
1時間前までとか書いていますが、そもそもイランバスは当日に購入できることはあまりない。
これが今回乗るバス。イラン最大手のバス会社ローヤルサファルのバスには初めて乗ります。
さて、一体どれほどのものか大手の実力を拝見させていただきましょう。
運転席をよく見ると、テレビやファンに混じりお茶のマークがついた謎のボタン。お茶をよく飲むイランらしい仕様なんでしょうが、一体どんな機能が付いているのでしょう?
バスは綺麗で自分の席は三列あるシートの一列側なので広々快適。1400kmの長距離だろうと案外どうにかなるのもです。
イランの長距離バスは値段の割にやたらとハイクオリティ。
宗教上の理由から夫婦以外の男女が隣り合うのを防ぐため調整用に1列シートも設けられています。
座席も前との間隔が広く足も延ばせるので正直疲れるということはあまりありません。
イラン人には体の大きい人も多く長距離路線も多いのでこのような体に負担がかかりにくい設計になっているのでしょうか?
よく分からないけど、イランの長距離バスはかなり快適という事だけは確か。
座席についてる簡易テーブルのコップとか置く場所の穴からUSBポート発見。
イランのバスのUSBポートは頭上のキャビネットや座席の下など変なところについているものが多いので探すのに苦労します。
午後3時、マシュハドを出発したバスは砂漠の中を走り続ける。
道中ほとんど寝ていたのでどんな感じか分かりませんでしたが、おそらく何もない荒野がずっと続いていたに違いありません。
もしかしたらとんでもない絶景があったかもしれませんが、もしそうだとしたら凄い損した気分なので、何もなかったはずなんだといつも自分に言い聞かせています。
イランの長距離バスって本当に快適なのでずっと寝てられるんですよね。
翌日11時、シーラーズに到着。
私が勝手に言っているだけですが、シーラーズはイラン4大観光都市のひとつ。ピンクモスクやペルセポリスなど多くの見どころがあるので楽しみでしょうがない。