こんにちわ、わらびです。
エジプトの有名観光地ルクソール。
新王国時代には首都として栄え、数多くの遺跡や王墓が作られた人類の歴史の宝庫。
歴史的大発見として有名なツタンカーメンの墓のある王家の谷や、エジプト屈指の巨大神殿カルナック神殿などとにかく見どころが沢山です。
◆ルクソールへのアクセス方法は下の記事から◆
カイロからルクソールの移動はGoBusがおすすめ!【オフィスの場所・チケット料金・乗り場】
この記事の情報は2023年8月時点でのものになります。
もくじ
ルクソールの観光スポット
ルクソールの街はナイル川を挟んで東西に分かれています。
東側は「生者の世界」とされ神殿や居住区が作られ、西側は「死者の世界」と考えられていたので王家の谷や葬祭殿が多く作られました。
東側にはルクソール神殿とカルナック神殿。西岸地区にはツタンカーメンの墓が発見された王家の谷やネフェルタリの墓がある王妃の谷があります。
◆ルクソール西岸地区へのアクセス方法は下の記事から◆
ルクソール西岸と王家の谷へのアクセス方法【おすすめの交通手段・値下げ交渉のコツ】
「古代都市テーベとその墓地遺跡」として世界遺産に登録。
ルクソール観光のモデルコース
ルクソールを効率的に観光するならホテルのバスツアーかタクシーをチャーターをするのが一般的。
ツアーで訪れるのは以下の遺跡が定番となっています。
- メムノンの巨像
- ハトシェプスト女王葬祭殿
- 王家の谷
- ルクソール神殿
- カルナック神殿
タクシーをチャーターする場合は、午前で西側の遺跡数カ所を観光。午後からは東側の遺跡を自力で観光もできます。
大分足早になりますが、1日でルクソールの主な見どころを周ることが可能。
王妃の谷はネフェルタリの墓の入場料が非常に高額なため、コースから外されることが大半となっています。
移動方法
ルクソール西岸地区は広範囲に遺跡が点在しているため、徒歩での移動は困難を極めます。
ローカルフェリーには自転車も持ち込み可能なので、宿で自転車を借りて西岸地区まで運びこむという方法もあります。
◆ルクソールでの移動については下の記事から◆
ルクソール西岸と王家の谷へのアクセス方法【おすすめの交通手段・値下げ交渉のコツ】
エジプト観光ではVISAカードが必須
強烈な外貨不足に悩まされるエジプトでは、外貨獲得のために、2023年からは政府が運営する観光施設では現金での支払いが禁止されています。
入場料の支払いはすべてVISAカードでのみ可能となっており、他のブランドは使用不可。
冗談抜きでVISAカード無しでは大半の観光施設には入場できないというのが現状です。
西側の観光スポット
ルクソール西岸地区には広範囲に遺跡が点在し、10カ所以上の遺跡がありますが、絶対に押さえておきたい定番の観光スポットは「王家の谷」。
そこから規模が大きく保存状態の良い遺跡を何ヵ所か周ってきました。
王家の谷
ツタンカーメンの墓が発見されたことで有名な「王家の谷」。
新王国時代以降のファラオの王墓で、墓荒らし対策のために周囲から見えにくい谷の地下に隠されるように掘られました。
しかしその甲斐虚しくほとんどの墓が盗掘に遭い、最も小規模な墓だったため見向きもされなかったツタンカーメンの墓だけが取り残され、後に歴史的大発見となりました。
全部で60以上の墓が発見されていますが、公開されているのは10数ヶ所のみ。
入場料は400EGP。1枚のチケットで入れる墓は3カ所まで。
- ※ツタンカーメンの墓/360EGP
- ※セティ1世/1400EGP
- ※ラムセス5・6世の墓/120EGP
- ※アイの墓/100EGP
- ラムセス1世の墓
- ラムセス3世の墓
- ラムセス4世の墓
- ラムセス9世の墓
- セティ2世の墓
- トトメス3世の墓
- メルエンプタハ
※は別途入場料が必要
観光の注意点
王家の谷では公開されている墓が日によって違うという、非常にランダム性が高い観光スポットで、事前に下調べして行ったはいいが、お目当ての墓が閉まっていたというのがよくあること。
保存状態がよく人気の墓は閉まっていることも多く、自分が訪問した時は「メルエンプタハ」「ラムセス9世」が閉鎖されていました。
予め5カ所くらいはピックアップしておくのが無難です。
夜の書の壁画で有名な「ラムセス5・6世の墓」。
別途入場料が必要。
王家の谷では端の方にあり、あまり観光客が来ない「セティ2世」の墓。
予め下調べしていた墓が軒並み閉まっていたので仕方なくやってきた場所です。
王家の谷では最も長い「ラムセス3世の墓」
巨大な石棺のある「ラムセス4世の墓」。
王妃の谷
ファラオの妻や王子、王女が埋葬されている「王妃の谷」。
いくつかの墓所が公開されていますが、中でも最も有名なのが「ネフェルタリの墓」。エジプトの歴史上最も偉大な王ラムセス2世の正妃です。
彼女の墓は現存する地下墓地では最も壁画の保存状態が良いことで有名。
入場料は王妃の谷とは別にかかり、エジプトの観光施設の中では最も高額な1600EGP。
見学可能な時間もわずか10分のみと、時間比でいえば、世界中のあらゆる観光施設や国際線のファーストクラスよりも高額となっています。
2024年3月から壁画の修復作業のために公開中止。再公開時期は未定。
- 王妃の谷、120EGP
- ネフェルタリの墓、1600EGP
※入場料は2023年時点の料金
ハトシェプスト女王葬祭殿
ハトシェプスト女王を祀る「ハトシェプスト女王葬祭殿」。
彼女はエジプト王朝初の女性ファラオで、女性としてではなくあくまでも男のファラオとして振る舞い付け髭をしていました。
壁画や石像でも男性らしさを強調して作られました。
遺跡内の壁画には不自然に削り取られた場所が何ヵ所かあり、これはかつてハトシェプスト女王が描かれていたとされています。
ハトシェプスト女王を快く思っていなかった何者かによって削り取られたとされ、彼女と共同統治をしていたトトメス3世なのではないかと言われています。
メムノンの巨像
西岸では遺跡群のある方向へと向かう途中にある2体の巨像「メムノンの巨像」。
この巨像は新王朝時代に大きな隆盛を誇ったアメンホテプ3世を模ったもの。この後ろ側には彼の葬祭殿が建てられていましたが、後世の王の時代に次々と石材が転用され完全の消失してしまいました。
この像には「歌う像」という、劣化してできたひびが温度差で軋み、または風が吹き付け不思議な言い伝えがありました。
現在は修復され音は出なくなりました。
メディナ・ハブー(ラムセス3世葬祭殿)
ラムセス3世の雄姿レリーフや壁画がを現在に伝える「メディナ・ハブー|ラムセス3世葬祭殿」。
王家の谷とハトシェプスト女王葬祭殿とは反対方向にあるため、あまり知名度は高くありません。しかしながら保存状態がよくレリーフの彩色が未だに残されています。
高さ22m、幅60m以上の第一塔門の存在感もさることながら、一面に描かれた巨大なレリーフも圧巻です。
東側の観光スポット
ルクソール神殿
カルナック神殿のアムン神殿の付属神殿として作られた「ルクソール神殿」。
正面から見て左側に1本のオベリスクが建っています。もとは反対側にももう1本建てられていましたが、現在はパリにあるそうです。
エジプト各地に神殿を建設した偉大なる王ラムセス2世の座像と立像。
カルナック神殿
東側では一番の見どころとなっている「カルナック神殿」。
複数の神殿から構成される神殿群で、中でもアムン大神殿はエジプトで最大規模を誇ります。
カルナック神殿で一番有名なのが巨大な柱が立ち並ぶ大列柱室。
中でも通路沿いの12本の柱は高さが23m、花が咲いている様子を表しているとされています。
遺跡の奥、トトメス3世の神殿付近で警備員のおじさんが話しかけてきて立ち入り禁止エリアに連れていかれることがある。近くの壁の上に案内されバクシーンを要求されるのだが、そこまで良い眺めではないので興味が無ければ立ち去ろう。
スフィンクス参道
両脇にスフィンクス像が並ぶ「スフィンクス参道」。
かつてはこの参道で、ルクソール神殿とカルナック神殿は結ばれていました。
ホルス神殿
ルクソールからナイル川沿いを100km南下したエドフという街にある神殿。
主にナイル川クルーズで訪れる遺跡でエジプト観光ではそこまで脚光を浴びる場所ではありません。ルクソールからの日帰り観光が可能。
現存する遺跡の中では最も完璧に近い状態で保存されています。
天井も崩落することなく残っているので、かつてエジプト各地に作られた神殿がどのような構造をしていたか理解するにはピッタリの場所。
個人的におすすめの観光スポットです。
おわり
世界的に有名な観光地ルクソール。人類の歴史の宝庫ともいえる遺跡の数々は数日だけでは周りきれません。
保存状態の良い遺跡が多いので、じっくり見たい場合は観光には3日くらいは確保しておきたいところです。
来年1月にエジプトへ個人手配で初旅行の予定です。交通情報など(値下げテクなども)とても参考になります!!ルクソールの食事事情を教えてください。観光中のランチなどはどうされていましたか?
私は街にある食堂や屋台で済ませていました。
エジプシャンサンドイッチやコシャリ、チキンマシュウィー定食など1食で100~300円の間くらい。
川で採れた魚のフライなんかも美味しかったです。