こんにちわ、わらびです。
ケルマーンシャーでは銃を使って喧嘩する人たちの間を通り抜けるという衝撃的な経験をしました。
イラン旅行も終わりが近付いてくる中、次はイラクとの国境近く、絶景の広がる「ウラマナト|ウラマンタフト」へと向かいます。
非常にマイナーな場所なので観光情報も少なくて、アクセス方法なんてものもほぼ出てきません。
ヒッチハイクで行くしかないと思っていましたが、普通に方法があったので本記事ではウラマナトへのアクセス方法を紹介します。
※「ウラマナト」と「ウラマンタフト」ふたつの呼び方があり、ここからは「ウラマナト」の方で統一
- テヘラン
- コム
- カーシャーン
- ヤズド
- ケルマーン
- マシュハド
- シーラーズ
- イスファハーン
- シューシュタル
- ケルマーンシャー
- ウラマナト
- アルダビール
- タブリーズ
この記事の情報は2023年5月時点でのものになります。
もくじ
ウラマナトへのアクセス法
ケルマーンシャーの次はイランの山奥にある「ウラマナト」という村を目指します。
ほとんど聞き馴染みのない土地で秘境なんて言われることもあるクルディスタンの奥地ですが、山の斜面に広がる村の風景はまさに絶景。険しい山の奥ではクルド人たちが独自の生活様式を守りながら生活しています。
州都サナンダジュから直通する交通手段はなくアクセスは少し面倒。しかし、2021年に世界遺産に登録されたのでこれから観光客も増えるのではないでしょうか?
ネットで調べるとアクセス法はヒッチハイクのみとか書いてる記事もあるけど、普通にシェアタクシーで行けます。
ウラマナトへ向かうバスは無し
ウラマンタフトは小さな村なので当然バスは通っていません。
それ以前にクルディスタン州内の街同士を結ぶバスはほとんどなく、州内の移動はタクシーが基本になります。
移動はシェアタクシー
州内の都市間のバスがあまり走っていないクルディスタン州で主な移動手段となるのがシェアタクシー。
一般的には乗客が3人集まり次第出発し、料金も定額制になっているので交渉の必要なし。
乗り場はバスターミナルにある専用のシェアタクシースタンドから。バスのプラットフォームのように行き先ごとに乗り場が分かれています。
しっかりとした移動システムが構築されているのでそこまで移動に不便はありません。
「ウラマナトへのアクセスはヒッチハイクのみ」とか書かれていますが、ちゃんとした交通システムがある以上はこちらを利用してほしいものです。
料金体系
最大で3人までしか乗れないタクシーなので料金は少し高め、一般的な長距離バスの2~3倍ほどが相場。
もともとバスの値段が安すぎるので高く感じてしまうかもしれませんが、100kmの移動で3ドル前後とこれでも充分安い。
利用者の多い区間は比較的安く、人数の集まりにくい区間の料金は高くなります。
定員の3人まで人数が集まらない場合は不足分を支払い出発することもあります。
ケルマーンシャーからウラマナトへの移動
①ケルマーンシャーからサナンダジュ
ウラマンタフトへのアクセスの起点は、クルディスタン州の州都「サナンダジュ」。
ケルマーンシャーからサナンダジュ行のタクシーが出ているのは、街のちょい北の方にある「カビヤニバスターミナル」。
ターミナルの一角に黄色いタクシーが集まる場所があるので、そこがタクシー乗り場になります。
サナンダジュへの料金は1,300,000IRR(2.5USD)。
サナンダジュはクルディスタンの州都なのであっという間に定員が集まり出発。料金もシェアタクシーにしては少し安い。
乾燥した砂漠というイメージが強いイランでもカスピ海沿岸やタブリーズ方面は春になるとたくさんに雨が降る。
いよいよクルディスタン州に入って行くのだが、州境が近くなると軍の検問も多くチェックも厳しい。
クルド人問題といえばトルコが有名だけど、話題に上らないだけでイラン、イラク、シリアでも同じく厄介者とされ弾圧に近い扱いを受けているそう。
距離は130kmほど、検問で結構足止めを食いましたが2時間ほどで到着。
②サナンダジュからマリーバーン
サナンダジュではバスターミナルへと到着。
次はマリーバーンという街を目指します。
ターミナル内のレストランでキャバーブジュージェを食べる。1本では足りなかったのでこの後2本おかわり。
この時、サナンダジュの他の場所からウラマナトへの直通タクシーが出ているという情報も聞いたが、何度話を聞いてもあまり要領を得ず。
もしかしたらウラマナトへ直接向かうタクシーがあるのかもしれませんね。
よく分からないので今回はおとなしくマリーバーン経由で向かいます。
マリーバーンまではデカい荷物を屋根に括り付けたタクシーで向かいます。
お昼の人の少ない時間だったのでなかなか定員が集まらず、仕方ないのでもう一人の乗客と不足分を支払い出発することに。
料金は2,500,000IRR(5USD)、本来であれば1,500,000IRRでした。
景色もだんだんと山に変わっていく。
マリバーンまでは110kmを1時間半で到着。
③マリバーンからウラマナト
いよいよ最後、ウラマナトへと向かいます。
実は、サナンダジュから乗ってきたタクシーがそのままウラマナトまで行く手はずになっていました。
なっていたんですが…、
荷物の配達も兼ねていたタクシーの運転手がなかなか配達先を見つけられず、何度も何度も配達先に電話をかけ街中を30分以上グルグル迷っていました。
最終的になんとか配達先が見つかったものの運転手はブチ切れて私を降ろし帰ってしまいました。
途中で帰ってしまった運ちゃんだけど、タクシーの多く集まる通りでウラマナトまで行くタクシーの手配をしてくれました。
無責任なんだかどうなんだか…
最終目的地のウラマナトまでは1,500,000IRR。
本格的な山岳地帯へ突入。
この時5月、山肌には雪がまだ残っている。
結構な山奥ですが、クルディスタンの山岳地帯は人気の行楽地。イラン人は自然の中でピクニックとかするのが大好きなんです。
遊牧民時代の血が騒いでしょうがないのでしょう。
ウラマナトには1時間で到着、ホテルの前で降ろしてもらいました。
ウラマナトのホテル
ウラマナトには「Hotel Shadi Uraman」というホテルが1軒だけ。
一応他にもたくさん貸し出しているバケーションレンタルがあるものの、ペルシャ語による電話予約だけなので、外国人が泊るとしたらこのホテルのみ。
1泊2300円。
結構立派でいいホテル。WiFiもイランにしては中々使える方。
まとめ
料金 | 時間 | |
ケルマーンシャー→サナンダジュ | 130万リヤル | 2時間 |
サナンダジュ→マリバーン | 250万リヤル | 1時間半 |
マリバーン→ウラマンタフト | 150万リヤル | 1時間 |
ケルマーンシャーからウラマナトまでかかった金額は約1500円。
マリバーン行きのタクシーは人数が集まらず不足分も支払ったので、それが無ければ1200円ほど。
かかった時間は、200kmの移動で休憩なども含めて6時間ちょっと。
このようにちゃんと移動手段があるのでヒッチハイクではなくタクシーを使ってアクセスしてほしいものです。
バスと比べるとちょっと高いしもったいないからなのか分からないけど、いずれにせよ大して高くない料金ケチろうとする貧乏人は海外来るな。