タ・プローム寺院の見どころ|アンコール遺跡群で最も幻想的な寺院

おはようございます。わらびです。

アンコール遺跡群観光では特に人気の高い「タプローム寺院」。

巨大な木の根が石造りの遺跡を包み込み、まるで遺跡が森に飲み込まれているかのような幻想的な景色は、世界中の旅行者を魅了しています。

映画「トゥームレイダー」のロケ地としても知られ、アンコール・ワットバイヨン寺院と並ぶ人気観光スポット。

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タ・プローム寺院とは

タ・プローム寺院は、1186年頃にジャヤヴァルマン7世によって建立された仏教寺院。

もともとは、王の母を供養するために建立された僧院で、王の師であるバラモン僧も祀られていました。その後、ジャヤヴァルマン8世の時代に起きた廃仏毀釈によって仏像の多くが破壊され、ヒンドゥー教寺院へと改められました。

現在では巨大樹と遺跡が共存する姿で知られていますが、本来は王都アンコール・トムの東側に広がる壮大な寺院で、多くの僧侶や人々が暮らす宗教施設だったのです。

なぜ木に飲み込まれた姿になったのか

タ・プロームといえば、やはり巨大な樹木に飲み込まれた幻想的な景観でしょう。

15世紀頃、クメール王朝が衰退すると、アンコールの寺院群は次第に放棄され、人の手が入らなくなりました。すると、熱帯雨林の樹木が石の隙間に根を張り、数百年という長い年月をかけて遺跡を覆っていきます。

中でもスポアンやガジュマルの巨木は、石積みを押し広げるように成長し、現在のタ・プロームを象徴する姿を作り上げました。

実は、アンコール遺跡群の多くの寺院も、かつてはタ・プロームと同じように樹木に覆われていました。しかし修復が進められる過程で、安全確保や保存のために多くの木が伐採されています。

一方、タ・プロームではあえて木を残すという保存方針が採られました。これは、熱帯雨林の中で遺跡が長年放置されるとどのような姿になるのかというのを観察するための実験的な取り組みあってのこと。

都が放棄された後も信仰の対象として人々の手で守られ続けた遺跡がアンコール・ワットだとすると、その対極の姿がタ・プローム寺院なのです。

映画「トゥームレイダー」のロケ地としても有名

タ・プロームが世界中の観光客に知られるようになったきっかけの一つが、2001年公開の映画「トゥームレイダー」です。

アンジェリーナ・ジョリー演じる主人公ララ・クロフトが遺跡を冒険する舞台として撮影され、その幻想的な景観は世界中に強いインパクトを与えました。

現在でもララ・クロフトが立っていた場所として紹介されているスポットがあり、写真撮影を楽しむ観光客で賑わっています。

映画を見たことがある人ならもちろん、知らない人でも思わず見入ってしまうほど、現実とは思えないような景色が広がっています。

ちなみに、アンジェリーナ・ジョリーが劇中で立っていたのは、中央祠堂の南西にある巨木の前。

現在でも同じ構図で写真を撮れるため、観光客に人気のフォトスポットになっています。我こそはアンジェリーナという方は是非。

タ・プロームの見どころ

巨木と遺跡が織りなす幻想的な景観

タ・プローム最大の魅力は、何といっても巨大な樹木と石造建築が一体となった景観です。

遺跡のあちこちでスポアンやガジュマルの根が石積みを包み込み、まるで自然が寺院を飲み込んでしまったかのような姿を見ることができます。

人気が高く見応えのある木の前には、気の台で作られた撮影スポットが設置されているので、皆様もぜひ記念撮影して自分の推しガジュマルなりを探してみて下さいな。

タ・プロームで最も人気の高い木は、根が血管のように細かく絡みついた木で、常に撮影待の人が並んでいます。

次いで、トゥームレイダーのアンジェリーナ・ジョリーと同じ構図で撮影できる木となっています。

崩れかけた回廊を歩く探検気分

タ・プロームは大規模な修復が行われていないため、崩れた石積みや傾いた建物が数多く残されています。

木の根によって壁が突き破られ崩落した石材が積み重なる。整然と修復されたアンコール・ワットとは異なり、遺跡を探検しているという雰囲気を味わえるのもタ・プロームならではの魅力です。

映画の世界に入り込んだような感覚で歩けるため、アンコール遺跡群の中でも特に人気の高い寺院となっています。

廃仏毀釈の痕跡と可能性

もともとジャヤヴァルマン7世の建てた僧院なので、柱に座仏の彫刻が刻まれていたのでしょう。しかし現在は、ノミで削り取られたような跡だけが残っています。

これは、ジャヤヴァルマン8世の時代に行われた大規模な廃仏毀釈によるものと考えられています。寺院はヒンドゥー教寺院へと改修され、ジャヤヴァルマン7世が建立した仏像や仏教に関する装飾の多くが破壊されてしまいました。

また、タ・プロームは見てのとおり、樹木と遺跡が一体となった景観を維持する保存方針が採られており、本格的な発掘調査はほとんど行われていません。

そのため、バンテアイ・クデイ遺跡の例をもとに考えると、地中には現在も多くの仏像や奉納品が埋まったままになっている可能性があると考えられています。

おわり

アンコール・ワットが人の信仰によって守られ続けた寺院だとすれば、タ・プロームは自然が数百年かけて姿を変えた寺院。

同じアンコール遺跡群でありながら、その景観や雰囲気はまったく異なります。

石造建築の美しさだけでなく、熱帯雨林の生命力や歴史の移り変わりまで感じられるのが、タ・プローム最大の魅力といえるでしょう。

また、足元には大量の仏像が埋まっているかもしれない。そこには、歴史の闇へと消えたクメール王朝の記憶が、今も静かに眠っているのかもしれません。

歴史ロマン的なそういうあれです。

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