こんにちわ。わらびです。
ついにこの日がやって来ました。
済州島をぐるりと一周するロングトレイル「済州オルレ」。無謀な日程で挑戦したこの旅も、残すところあと2コースです。
途中で足を痛め計画は何度も崩壊。フェリーに乗って離島へ渡り、時にはスタンプ回収のためだけに島中を駆け回ることもありました。
正直なところ、美しい景色を楽しむ余裕などほとんど無かった気がします。
それでもここまで来た以上、最後くらいは気持ちよく締めくくりたいもの。
果たして無事に全コース踏破となるのか?
済州オルレ挑戦記、いよいよ最終回です。
【まずはこちら】
▶ 済州オルレとは?初心者向けガイド
▶ 持ち物・準備編
オルレ最終日
最終日。
今日で長かったオルレも、ついに終わりを迎える。
長かったかな?
実際に歩いた日数だけで言えば9日程度なので、そこまで長くない気もする。
どうなんだろう。まあ、終わることだけは確かだ。
今日はコース5と6を歩き、晴れてオルレ踏破となる。
どちらも東側から西帰浦市へ向かうルートだし、距離もそれほど長くないので、順調にいけば昼過ぎには戻ってこられるんじゃないだろうか。
コース5


基本的には海沿いを歩く平坦なコースなのだが、この日は風が強い。そのせいで波も高く、場所によっては波しぶきどころか普通に波が押し寄せてきて歩けない。
まるで東映のオープニングみたいな波である。
迫力だけは満点だ。
まあいい。
行こう。
それにしても、まだ午前9時前だというのに気温は30℃超え。
季節は既に9月後半。
確かにまだ暑い季節ではあるが、朝晩くらいは秋の気配が顔をのぞかせてもよさそうなものだ。
一体どうなっているのか。
夏?まだ終わらねーから
そんな強い地球の意思を感じる。
今日は厳しい道は無いはず。そう思っていた時期が私にもありました。

見てほしい、この海沿いの岩場。本来、人が歩くことを想定していない。
悪路どころか、そもそも道ですらない。
しかし一応ここも正規ルート。
最終日なので歩かなければならないので、押し寄せる波が引いた一瞬を狙い、足元の不安定な岩場を駆け抜ける。
オルレ参加者は比較的年齢層が高めなのだが、本当に皆さんここを通っているのだろうか。
ちょっと気になる。



中間チェックポイントを過ぎ…

しばらくすると二つ目の岩場。
今日は真面目に正規ルートを歩きたいけど、ここでは絶え間なく荒波が押し寄せ岩場の幅も狭い。ベーリング海のカニ漁船みたいなことになっているので危なくて歩けない。無理。
こういう所を通っていいのは、修験者とか、命がけの修行に身を置く者くらい。
最終日はきちんと正規ルートを歩き、心残りなくオルレを終えたかったのですがこれは止む無し。怪我無く終わるのが最優先事項なので迂回します。

進行方向に変わった形の橋を発見。
当然あの橋を渡るものだと思い、心の準備までしていたのだが、どうやら正規ルートとは何の関係もない橋だったらしい。
熟練オルレウォーカーの勘も、たまには外れる。

あと4km。
このまま何事もなく終わってくれると有り難いのだが、人生とはままならぬもの。

晴れているのに、何故か道が濡れている。

原因は明白だった。
防波堤を乗り越えた波が飛んできているのであるが、こんなの駆け抜ければ大丈夫だろう。
そう思っていたのだが、どうやら私の走力では足りなかったらしい。
結果、下半身をびしょ濡れにしながらコース5を踏破。
| コース5概要 | ↳コース詳細 |
| 距離 | 13.4km |
| 所要時間 | 4~5時間 |
| 難易度 | ★★☆ |
| スタート地点 | 南元浦口 |
| ゴール地点 | 牛沼端橋 |
コース6

いよいよ最後のコース。距離はたったの11km。
2時間もあれば踏破可能、最後ではあるが少々味気ない。

いよいよ最後のコース。
距離はわずか11km。
2〜3時間もあれば歩けてしまう。
最後ではあるが、少々味気ないが、街中へ入っていくルートということもあり、景色の変化も少ない。
そのため、ここから先はダイジェストでお送りする。







西帰浦市内へ突入。
なぜか色々な場所を迂回させられる。
一度登った坂を別ルートで下り、さらに別ルートで登り直す。何か深い意図があるのかもしれないが、私には理解できない。
理解できないので少し腹が立つ。
そんなコースを抜け、ついにゴール。

済州オルレ旅行者センター前にてゴールの余韻に浸る。
すぐにでも完歩証明を発行したいけど、汗だくなのでまずはシャワーを浴びる。
完歩証明の発行はその後だ。
順番は大事。汗臭いやつに人権は与えられないのだ。
| コース6概要 | ↳コース詳細 |
| 距離 | 11km |
| 所要時間 | 3~4時間 |
| 難易度 | ★☆☆ |
| スタート地点 | 牛沼端橋 |
| ゴール地点 | 済州オルレ旅行者センター |
オルレの達成証明
シャワーを浴びてさっぱりしたら、オルレの完歩証明を発行しに行く。
スタッフにサンティアゴ巡礼経験者であることを伝えると、巡礼の完歩証明書があれば共同達成証明書なる特別な証明書も発行できるらしい。
そんな大事なことを先に言ってほしい。
というわけで、一旦宿へ戻って証明書を回収する。
サンティアゴ巡礼をモデルに作られたオルレは、正式な提携関係にあるそうだ。

オルレ完歩者は、この壁の前で記念撮影をするのが恒例らしい。
…まあ、ところどころバスを使ってスタンプを回収したけど。
たぶん他の参加者も似たようなものだろう。
そうに違いない。
ほんの少しだけ後ろめたさを感じながら撮影に臨む。
お気に入りのシャツに着替え、いざ記念撮影。

よく分からないけど、施設内にいる人たちから拍手が沸き上がる。少々気恥しいけど悪くない。
もっと称賛してくれても構わない。なんたって自分は、冗談抜きで凄い人なのだから。
オルレの歴史でもまだ数百人しかいない共同達成者である。
しかも外国人で、なおかつサンティアゴ巡礼経験者となるとかなり珍しいとのこと。
そのため、わざわざ現在のオルレ代表者までやって来てくださり、ビールをご馳走になった上にインタビューまで受けることになった。
オルレを知ったきっかけや参加した理由など、根掘り葉掘り質問攻め。
そして、わずか2週間で全コースを歩いたと伝えたところ、
「それは早すぎます」
と、至極真っ当な感想をいただいた。
オルレ本来の目的は、済州島の美しい自然や文化をゆっくり楽しみながら歩くこと。そう考えると、自分のやっていたことは趣旨からかなり逸脱している。
もはや旅というよりスタンプラリーである。
ちなみに、このインタビューは後日オルレ公式サイトのニュースか何かで配信されたらしい。
内容は知らない。
知らないのだが、「日本の怪物、わずか2週間でオルレ踏破」みたいな見出しになっていたら少し嬉しい。
たぶん違うけど。
おわり
こうして済州オルレ全27コースの踏破が完了しました。
振り返ってみると、美しい海岸線やのどかな村の風景よりも、「今日は何km歩けるか」「次のスタンプに間に合うか」と必死になっていた記憶の方が強い気がします。
本来のオルレの楽しみ方とは少し違ったかもしれません。
それでも、自分の足で済州島を一周したという達成感は何物にも代え難く、苦労した日々も今では良い思い出です。
もし次に歩く機会があるなら、今度はもっとゆっくり景色を眺めながら歩いてみたい。
たぶん無理だと思いますが。
足を壊しながらも駆け抜けた2週間の挑戦。済州オルレは間違いなく、これまでの旅行の中でも特に印象深い冒険となりました。












コメントを残す