こんばんは。わらびです。
冒頭では近況を伝えているのですが特に書くことが有りません。
いやまあ、スペイン巡礼が終了したりといろいろあるのですが、こんなところでポロッと書くようなことではないので割愛します。
さあて今回は、ヤズドで出会った親切なイラン人……ではなく、あの手この手でお金を騙し取ろうとしてくるとんでもないクズ野郎のお話です。
今回紹介するのは、イランではよくありがちな犯罪の手口なので見ておいて損はないと思います。
- テヘラン
- コム
- カーシャーン
- ヤズド
- ケルマーン
- マシュハド
- シーラーズ
- イスファハーン
- シューシュタル
- ケルマーンシャー
- ウラマナト
- アルダビール
- タブリーズ
この記事の情報は2023年4月時点でのものになります。
もくじ
まずはイランの両替事情について
ヤズド滞在中、現金が少なくなってきたので面倒だけど両替しに行くことに。
イランでは現在下記の3カ所で現金の両替が可能。
- 銀行
- 路上の両替商
- バザール
イランには公式レートと実勢レートという2つのレートがあり、銀行で両替するとレートの悪い公式側での両替になります。
参考までに、2023年4月段階(1ドル=133円)の2つのレートは…
- 公式レート:1ドル=42万リヤル
- 実勢レート:1ドル=50万リヤル
と、2割ほどの差があります。
1ドルあたり21円の差額があるので、100ドル両替すると2100円も損しちゃいます。
当然こんな大損レートで両替するはずもないので選択肢は路上の両替商かバザールでの両替になります。
ただし、路上の両替商は詐欺師だらけ、バザールは少しだけレートが悪い。
一長一短なんですね。
バザールへと…
さて両替しようにも、路上の両替商は詐欺師だらけで少し遠い。更にはクソ暑いのでバザールで両替することに。
バザールの両替はほんの少しレートが悪い、というよりは1ドル2ドルの手数料がかかるだけ。
詐欺師だらけの路上両替よりは精神衛生的に良いはずなのでバザールへ。
バザールで両替~クズとの出会い~
という訳でバザールへとやってきました。
で、基本的にバザールではあまり良いレートで両替は行われませんが、比較的良いレートで両替しているのが貴金属やペルシャ絨毯など高価な商品を扱う店舗。
バザールでは単純に現金が無くて断られるケースもありますが、ここなら多くの現金が集まるので簡単に両替ができます。
貴金属店はだいたい一カ所に固まっています。
バザールで貴金属店の集まる通りに着いて、両替できる店は無いかと聞きいて紹介された店に行き100ドルを両替すると…
出てきたのはこの札束。
この時のレートは1ドル=50万リヤル、普通であれば50万リヤルの100枚束が出てくるのですが、お店の人曰く、
「今はこれだけしか現金がない」
とのこと。
200万リヤル札が上の方に載っていますが、下にあるのはほとんどは10万リヤル札。
参考画像がありませんが、50万リヤルの100枚束はこの5分の1くらいの量です。
お店の人が言うにはこれで100ドルあるそうですが、なんだか信用できないので数えてみると…
何という事でしょう?
70ドル分しかありませんでした。
ふざけているのかな?
これはあまりにも舐めているとしか思えないので抗議すると、他の店へ現金を取りに行って、今度こそきっちり100ドル分。
そして両替も終えたのでその場を後にしようとしたのですが、両替の人がバザールを案内すると言い出すではありませんか?
案内もクソも今はラマダン中なのでどこもお昼は店を閉めて見るものなんてほとんどありません。
先ほどの両替の一件もありますが、それは何かのミス。
きっとこの人は親切なイラン人なのだろうと思い案内してもらうことに。
バーザー観光①~クズと行く貯水庫~
バザールはどこも閉まっていたのですが、バザール内にある貯水池を改装したカフェは開いていたのでここに連れてきてもらいました。
地下に掘られた巨大な空洞。
カフェですが入場料がかかるらしくお値段なんと4ドル。
クソ高い‼
入場料を聞いた際受付で両替商がスタッフと何やら話し込んでいました
一体何があったのでしょうか?
きっとこの親切な両替商は安くならないかと交渉していてくれたのでしょうね。
きっとそうに違いありません。
一応内部には昔使われていた壺なども展示されています。
それにしてもこれで4ドルは少し高いのでは?
悶々とした状態でその場を後にしようと思った矢先目に飛び込んできたのが、入場料2ドルの看板。
あいつまたやりやがった…
先ほどの件に引き続き、どうもこいつは私のことをなめているようなのでとりあえず2ドル回収させてきました。
バザール観光②~クズの償い~
貯水庫を後にし次に連れてこられたのがバザール内にあるモスク。
ここではラマダンの夕暮れ後に夕食が提供される食事を作っているとのことらしく特別に厨房に連れてきてもらいました。
正直今までの一件があるのでもうクズの両替商とは一緒に行動したくなかったのですが、私には圧倒的な膂力という強力な武器があるのでそれを使えばいいかと思い付いてきました。
こんな巨大な鍋で豆のスープを作っていました。
近づくだけでもかなり暑い。
クズの両替所曰く、白いシャツの人はヤズドで一番スープを作るのが上手だそう。
すごい方です。
後ろにいる人は両替商ではなく彼のサポート的な人。
一応クズの両替商とも写真は撮りましたが、さすがにクズクス言っているので写真を上げるのには躊躇われるのです。
何せ私はクズではないので。
そしてなんと、ご厚意に甘えスープを頂くことに!
ちょっと前にお昼ご飯を食べてきついけどせっかくの厚意なので有難くいただきます。
なんかクズの両替商が器に盛ってくれました。
これは彼なりの償いなのでしょうか?
お金を請求されるのではないかと思っていましたが、さすがに他の人がいる手前、更にはモスクの中ということもあってクズ的行為は控えざるを得なかったのでしょう。
世界遺産の庭園へ~クズの策略~
さてこの日は、両替したら世界遺産のペルシャ式庭園の「ダウラターバード庭園」へと向かう予定でした。
いろいろあって遅くなりましたがスープを食べ終わったら庭園へと向かいます。
……しかし、これはクズの策略なのでしょうか?
ラマダン期間中なのでお昼は閉園していました。
なるほどね、こうやって足止めして庭園の閉園時間まで粘っていたのですね。これは見事にクズの策略にはまってしまったようです。
あいつ次会ったらただじゃおかないぞ。