巡礼者は入場料半額!世界遺産のブルゴス大聖堂

こんにちわ、わらびです。

スペイン巡礼37日目、今まで通りかかった巡礼路上の街では最も大きいブルゴス。

この街には世界遺産に登録されているゴシック様式の「ブルゴス大聖堂」があり、巡礼者は特別割引が適用されるので行かないという選択肢はありませんよね?

今回は、スペインゴシック建築の最高傑作とも称えられるブルゴス大聖堂観光と見どころについて紹介していきます。

ブルゴス大聖堂とは?

ブルゴス大聖堂」は、カスティージャ王国の首都ブルゴスにあるゴシック様式の大聖堂。

建設は1221年から始まり、途中ペストや戦争などによって200年の中断期間を経て1567年に完成。

スペインゴシック建築の最高傑作と称えられ、同じくフランス人の道のルート上にあるレオン大聖堂と同じ建築家によって作られました。またセビージャ、トレドの大聖堂と共に「スペイン三大聖堂」と呼ばれています。

ブルゴス大聖堂」として世界遺産に登録。

フランス人の道のルート上に有名な観光都市があるのみならず、この大聖堂は巡礼者ならお得に観光できるので、巡礼者は立ち寄らないなんて事はありえません。

まあ、行かない人もちょくちょくいるみたいですけど。

巡礼者はお得な割引料金

ブルゴス大聖堂は少し変わった料金システムをしています。巡礼路上にある街だけあり、巡礼者に対しては割引料金が適用されます。

一般の方の入場料は10ユーロに対して、巡礼者は巡礼手帳(クレデンシャル)を見せることで、半額の5ユーロになります。

ブルゴス大聖堂の見どころ

バラ窓

ブルゴス大聖堂の見どころとして有名な「バラ窓」。

バラ窓とは、ゴシック様式の聖堂建築で使われる円形のステンドグラスのことをいい、この大聖堂に取り付けられている窓の大きさは直径6m。1235年に作られた当時のものが残っています。

ステンドグラスは、サンタマリア広場に面した方角と観光客用の入り口の上の2か所。

それぞれ南東と南西を向くようにして取り付けられているので、どの時間帯でもどちらかの窓から光が差し込む美しい光景を見ることができます。

ポルタダ・デ・ラ・コロネリア

大聖堂の裏側、あまり目立たないところにひっそりとあるのが「ポルタダ・デ・ラ・コロネリア」。

キリストの最後の審判を表した彫刻になります。

23の礼拝堂

ブルゴス大聖堂内には全部で23個の礼拝堂があり、中でも最も有名なのが「元帥の礼拝堂」と呼ばれる礼拝室。イスラム勢力からグラナダを奪還しレコンキスタを完遂させたベラスコ元帥を記念して作られました。

天井も高く、聖堂内では最も豪華な場所となっています。

中央に置かれた石の像はバラスコ元帥とその妻。

大聖堂観光の様子

建築に350年も費やしたブルゴス大聖堂観光の開始。

巡礼宿に向かう途中でもちらっと見てきましたが、いざ一眼を構え目の前にするとそのスケールに圧倒される。

さすがは建築に350年かかっただけあります。

建築していた期間より、工事を中断していた期間の方が長いらしく実際の工期は150年。

150年という工期を聞くと、とんでもない大建築のように思えますが、当時のヨーロッパは貧しく資金と資材、人材も不足していたので、150年かけてもこの程度の建築しか作ることができないというとんでもない皮肉。

事実同時期のアジア中東では、これよりさらに規模の大きい建築をたった10年やそこらで作っています。

なぜ観光する前から大聖堂をディスっているのか分かりませんけどそろそろ行きましょう。

本来10ユーロのところ、巡礼者割引の5ユーロを払い入場します。

暑い気候のスペインらしく、観光客はみんなラフな格好。

普通聖堂内は短パンなどラフな格好は禁止されていますが、皆さん半袖短パンというラフの極みみたいな服装。自分はわざわざ長いズボンを履いて来たのですが杞憂だったようです。

長ーく天井の高い回廊。

分かりますでしょうか?

天井から突き出している飛梁、「フライング・バットレス」なるゴシック建築の大きな特徴で、従来の聖堂建築よりも天井を高くでき、内部の空間を広く使えるようになりました。

この結果何が起きたかというと、

こちらのバラ窓をはじめとするステンドグラス。

何ということでしょう

内部スペースが広くなったため巨大なステンドグラスを取り付け、より多くの光を聖堂内に取り入れて幻想的で美しい空間を演出できるようになったのです。

劇的ビフォーアフターですね。

中央の巨大な祭壇、周囲の明かりを受けて輝く美しい光景。

ゴシックやバロック、宗教の歴史もある程度知っていますが、祭壇の人物やら宗教建築はよく分からない。

しかし、複雑に絡み合うような美しい彫刻や装飾、何を表現しているのかまるで分からないけど視覚に直接訴える、そのような感じ。

ブルゴス大聖堂は彫刻が非常に細やか。

壁はもちろん天井に至るまで細かい装飾が施されていますが、「昔の職人さんは凄いな」というあたり障りのない感想を抱きました。

透かし彫りから光が差し込む。うまく形容できないが美しい。

私はそこまで視力が良くないので、高いところにあるものは望遠カメラで撮影した画像を確認して見ています。

この観光スタイルクッソ面倒。

メガネ使えばいいのでしょうけど、体に衣類以外のアクセサリを付けるのが苦手。

ブルゴス大聖堂は、中央の身廊を囲むように周囲に礼拝堂が設けられている。その数全部で23個。

一個一個見ていたらかなりの時間がかかってしまいます。幸いやること無いし、時間はともかく体力は不必要なほどに余っているので全部見ていきますね。

見てほしいこの超精巧な透かし彫りを。

おそらく失敗してしまったらやり直しの効かないであろう作品。

作るのにどのくらいの時間がかかるのでしょう?

半ばやっつけ仕事のように見ていきましたが、23個ある礼拝堂を全て見終わる。観光にかかった時間は2時間。

長かった、いつもの巡礼よりも疲れたような気がする。

ブルゴスは大きい街で見どころが他にもあるので、この後更に観光へと向かおうとしましたが、時刻は2時過ぎで気温30度以上。

クソ暑いのでお酒を買って宿に戻るほかありません。

おわり

スペイン有数のブルゴス大聖堂。巡礼者は割引が適用されるので立ち寄った際は是非とも訪れることをお勧めします。

どうでもいいけど、実はこれにてスペイン三大聖堂はコンプリートしました。

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