こんにちは。わらびです。
今回の記事ではムンバイからアクセスできる世界遺産のエレファンタ石窟群について。
なんでもこのエレファンタとエローラ、アジャンターの3カ所は世界遺産に登録され、「インド三大石窟寺院」と呼ばれているんです。
これにて見事コンプリートです。
特に自慢で来るようなことでもないし、誰かが勝手に言い始めた三大○○は置いといてそれでは行きましょう。
- デリー
- アーグラ
- ジャイプル
- ダージリン・シッキム
- ハイデラバード
- ハンピ
- バダミ
- オーランガーバード
- ムンバイ
- アーメダバード
- パリタナ
- ウダイプル
- ジョードプル
- ジャイサルメール
- アムリトサル
- コルカタ
- ブッダガヤ
エレファンタ石窟寺院
「エレファンタ島の石窟寺院群」は、ムンバイの沖に浮かぶエレファンタ島の山の上に作られたシヴァ神を祀る石窟寺院で、制作時期は6~8世紀の間とされています。
島の「エレファンタ」という名前はお分かりの通りゾウが由来になっています。といってもこの島にゾウが生息している訳でもなく、島の形がゾウに見えるとかでもありません。
ではなぜ?
16世紀にこの島に上陸したポルトガル人たちが巨大なゾウの彫刻を発見したことからこの名前が付けられたんだそう。それまでは「ガーラープリー島」という名前で呼ばれていました。
ついでに、ポルトガル人たちの手により寺院の大半は破壊されてしまい現在まともに残っているのは第1窟のみとなっています。
全部で5窟しかなくそこまで規模も大きくないため観光自体はあまり時間がかかりません。
ただし、フェリーでの移動が往復で約2時間かかるので半日は時間を取っておきたいところです。
エレファンタ島へのアクセス
エレファンタ島へのアクセス方法はフェリーのみ。もし泳いで行ける人がいたら試してみるもの良いかもしれませんね。
そしてフェリーの発着場所はインド門の裏側。近づくとチケット売りの人が呼び込みをしているので簡単に分かります。
フェリーの料金は往復で260ルピー。(2023年1月時点)
往復チケットしか売ってないので仮になくしたとしても帰りは乗れるでしょうが可能な限り失くさないように。
片道1時間かかります。一応船内で飲み物などの購入も可能。
エレファンタ島に着いたらまずはこんな長い堤防の上をしばらく歩いて島に入ります。
歩くのが面倒な人は10ルピーでミニSL列車に乗ることもできますが、このSLはフェリーが到着後しばらくしないと出発しないため、時間的には歩いて行ったほうが少し早く着きます。
「もう無理歩けない!」という、そんなわがままお嬢様みたいな人にはおススメです。
島に入ってから石窟まではしばらく登りですが、ここにも一応運搬用の駕籠みたいなのがあります。インドの観光地でよく目にするこれらの駕籠は本来は足腰が不自由な人のために用意されているそうです。
あと肥満の人が無理して登って倒れるのを防ぐためだったり。
船着き場から石窟まではだいたい15分。途中売店やレストランもあるのでわざわざ水分を持ち歩く必要もありません。
物の値段は本土と比べほんの少しだけ高くなっています。
見どころは第1窟のみ
このエレファンタ石窟群は、30窟以上から成るエローラやアジャンターとは違いわずか5窟しかありません。離れ島だから人員の動員がなかなかに難しかったのでしょう。
そして5窟しかない石窟ですが見どころは第1窟のみ。2~5窟は小規模なうえに彫刻などはポルトガル人により破壊されてしまいました。
なので全部を見て周るのに1時間もかかりません。
何も無いので2~5窟に関しては足を運ぶ必要すらないかもしれません。まあそこは人それぞれですがビックリするほど早く見終わってしまいます。
第1窟
さあ、エレファンタ観光のはじまりです。といってもこの1窟を見たらあとはもうほとんど見るものはありません。
第1窟は中央にリンガを祀った本堂、そして壁一面に掘られた彫刻が主な見どころになります。
そこそこ大きいので一つ一つじっくり見ると1時間くらいは時間がかかります。
まずは本堂から、石像が守護者のように配置されています。
エジプトのルクソール遺跡の入り口脇に立つ守護像のような感じです。直接見たことが無いので分からないのですが多分そんな感じ。
逆光が重なりシヴァのリンガがこう…、何というのでしょう?
…ね。
分からない人のために説明するとリンガというのはヒンドゥー教の寺院の本堂に祀られるシヴァ神の男根を模した像になります。
以上、説明おわり。
この恐ろしい顔をした石像、何かに似ていませんか?
叱責する上司の顔、浮気を問い詰める配偶者、突然ブチ切れる知人…、あなたのまわりにもこんな顔の人いませんか?
怖いですね、ちょっとサボったくらいいでこんな顔して怒るなんて。ちゃんと仕事しない自分が悪いので何も言い返せないのですが。
躍動感あふれる彫刻像たち。
素晴らしとしか言いようのない精巧な出来で、ポルトガル人たちもさすがに破壊するのをためらったのでしょう。
素晴らしい彫刻盛りだくさんの第1窟ですが、中でも有名なのがこの「三面のシヴァ神の胸像」。
高さは5.5mあり真ん中には瞑想中の穏やかな顔、左側は恐ろしい破壊神の顔、右に守護神の顔が刻まれています。
ヒンドゥー教美術の傑作とされています。
第2~5窟
何もないといっても気になるので来ちゃいました。
まあホント、見るほどの物でもないんですけどね。
気になってきましたが、大方ガイドブックに書いてあった通り何もありませんでした。
シラケ切った飲み会でまだ何かあるんじゃないかと思い残り続けたり、映画のスタッフロールの後にまだ何か告知とかあるんじゃないかと考え席を立てない、そのような感覚です。
でもせっかく来たんだしなんやかんやで行ったほうが良いのかもしれませんね。
結局何も無いんですけど。
近くで遊んでいたお猿さんを見て踵を返します。
時間と体力がある人向け
石窟観光は1時間ほどでお終い。
あとは帰るだけですが、一応まだこの島には観光名所と思しき場所があるそうなので行ってみました。
石窟から15分、特に険しいわけでもないこのような山道を歩いていくと…
大砲がありました。
大戦中に作られた海上防衛のための物らしい。
まあこれだけになります。
5窟までしか無い上、まともに残っているのは1窟のみ。
30窟以上あるエローラ、アジャンターと比べるとどうしても見劣りしてしまいますね。