こんばんは。わらびです。
世界の半分ことイスファハーン。
深い歴史と伝統を持ち、国内外から多くの観光客が集まるイランの一大観光地だけあって、レストランも多くの名店老舗が存在します。
今回は数ある名店の中から「これこそは!」という特に有名なレストランについて紹介します。
- テヘラン
- コム
- カーシャーン
- ヤズド
- ケルマーン
- マシュハド
- シーラーズ
- イスファハーン
- シューシュタル
- ケルマーンシャー
- ウラマナト
- アルダビール
- タブリーズ
この記事の情報は2023年5月時点でのものになります。
イスファハーンのおすすめレストラン
日本を出る前からずっと楽しみにしていたイスファハーン観光。用意周到な私めは当然ですが、観光地のみならずレストランについてのリサーチも怠りません。
日本語と英語、ペルシャ語を駆使し検索、ああでもないこうでもないと惑い混乱し紆余曲折し、最終的にGoogleマップを見ていたら偶然見つけたのが今回紹介する「Naghshe Jahan Restaurant」。
イマーム広場の回廊内に位置し、観光ついでにアクセスしやすいので是非。
価格帯
このレストランは、バザール内にあるモロ観光客向けのお店なのでお値段もそれ相応。
一般的なレストランの2~3倍の価格設定となっています。
メインディッシュの値段は1人前で1,500,000~4,000,000IRRとかなり高め。
※500,000IRR=1USD
観光客向けだけあってメニューはちゃんと英語で書かれているのでご安心を。
行き方
レストランはイマーム広場の東側の回廊部分の上にあり、入り口がちょっとわかりづらいところにあります。Googleマップの位置とも少しずれている上名前は実際の表記と全く違うので注意が必要。
まずはシェイフロトフォッラーモスクを正面に見て、左側の回廊へと入って行きます。
50mほど歩くと右側に「House Of Artist Spadana」という看板があるのでそこを抜け
すぐに左側を向くと「Traditional banquet hall」という看板があるのでそちらへと進み
また左側を向くと階段があるので道なりに登ると
ゴールになります。
Googleマップでの表記は「Naghshe Jahan Restaurant」となっているのに対し、実際の英語表記は「Traditional banquet hall」となっていて分かりにくい。
ペルシャ語では「سفره خانه سنتی نقش جهان(ナグシェジャハーンの伝統的なレストラン)」となり、名前が3つもある訳の分からなさ。
営業時間
営業時間は昼と夜に別れ
昼が12:00~15:45
夜が19:30~22:45となっています。
オープン直後の12時ごろはほとんど人がいないので写真を撮り放題でおススメ。
店内の様子
このレストラン最大の売りが何といっても、有名レストランで修業を積んだシェフの作るペルシャの伝統的な宮廷料理…
……
…
とかではなく、豪華な内装。
見た目から「ウチは料理ではなく、豪華な見た目で勝負だ!」という、そんな意気込みが伝わってくるような来ないような…、まあね、しっかりと料理もおいしいと思われます。
イランらしく青をベースとしたタイルとイスファハーン発祥の象嵌細工による装飾、色とりどりのステンドグラス、天井には鏡の装飾などなど、ペルシャアの伝統的な宮殿を模したような造りになっています。
一見しただけではレストランだとは分からない、まさかここが食事をするところだなんて予想外。こんな豪華なところでは緊張で食事が喉を通るか心配で仕方ない。
席はほとんどがイランの伝統的な座敷スタイル。
オープン直後に行ったためほとんど客がいません。周りの人目をほとんど気にすることなく写真撮影ができるので、オープン直後に行くのが狙い目。
料理の種類
メニューはオーソドックスなイラン料理が中心。
挽肉の串焼き「チェロウキャバーブクービーデ」を注文。
お値段は2,300,000IRR。
これで600円くらいしますが普通のレストランだとこの半額くらいで食べれます。
2本とも見た目は一緒ですが手前が牛肉で奥が羊。付け合わせはトマトがふたつとズッキーニ、キャベツの漬物とハーブ、そしてミカン。
肉料理なのでお酒に合いそうなものですが、残念ながらここはガチガチのイスラム教国家のイラン。
ビール風飲料は沢山ありますがアルコールは置いてません。
一応テヘランではワイン、ケルマーン州ではウィスキーが密造されているそうです。
銅の容器に入っているのは「ドゥーグ」と呼ばれる香草と塩で味付けされたヨーグルト飲料。イランでは肉料理のお供としてよく飲まれています。
酸味があり癖が強い飲み物なので好き嫌いが分かれるかと思われます。中には炭酸かと思ってしまうほどジガジガしたのもあり、今回が正にそれでした。
75万リヤルもするのでどう考えても高いなと思っていたら、1リットルくらいの量が出てきました。
トマトと肉をお米と混ぜるイラン人スタイルで頂きます。
かき混ぜている途中でポロポロとお米がこぼれてきますがそこは気にしていけません。何ならイラン人なんてボロボロにこぼしています。
観光客向けのレストランなので、そこまで劇的に美味しい名店的な味というわけではありません。
塩、胡椒、スパイスの入った缶置きには、イスファハーンを代表する伝統工芸ハータムカーリーが使われています。
多分この入れ物だけでも2000円近くするのではないかな?
お米のみならずドォーグまでもこぼしてしまうという愚行。
そのうち牛乳拭いた雑巾みたいな匂いがしてきそうなので、帰って洗濯ですね。
無神論者ではありますが、米粒には神様が宿っているという言い伝えを愚直に信じているので綺麗に完食である。
ドォーグは飲み切れないので1杯分お残し。量も量だし酸味もかなり強かったのでムリ。
おわり
イマーム広場周辺には豪華な内装のレストランが他にもいくつかあり、今回紹介したのはそのうちの一つ。
宮殿のような見た目が一番の目当てになってしまいますが、料理の味に関しても激的な美味しさではなくても充分に美味しいのでイスファハーン観光では是非来たれ。